正月明けて2日、念願のOPAM(大分県立美術館)へ行ってきました。
坂茂設計により平成27年4月に開館。
2007年お台場でのノマディック美術館、2009年ニコラス・G・ハイエックセンターを見て以来、
坂建築のファンです。
今回は佐田岬半島突端の三崎港から国道九四フェリーで佐賀関に上陸、
佐賀関→大分駅まではローカルバスで移動。
便数が少ない上に意外と時間がかかるので、
途中の幸崎駅で下車して大分までは電車で行ったほうがいいかも。
伊東豊雄、隈研吾、そして坂茂。
挑戦的な建築に取り組む彼らにはそれぞれ独特の個性がありながらも、
どこか共通するテクスチャがあるような気がします。
そして、そこが建築としてあるべき本質のような気もする。
細胞が無数に集まって生命を創りあげているような本質が。
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計算が苦手だ。
昔から算数・数学、物理の類は苦手だった。
微積分が現代社会にどのように生かされているのか、
未だによく分からない。
考えることと、計算することはたぶん別回路だと思う。
脳の中で使われる部分がそれぞれ違うのではないだろうか。
そんな自分が建築、とりわけその「構造」に惹かれるのはなぜなのだろう。
理数系が苦手なのに、理数系の高専に進学したのは、
単なる気まぐれだったのだろうか。
2年生の時、建築構造の授業を受けにわざわざ八王子まで通った。
美大なので構造計算はさわり程度しかやらないのだけど、
それでもけっこう混乱した。
それでも授業は面白かった。
この世界に確かに「存在」しているという実感がほしい。
だから構造というものに興味があるのだと思う。
それを計算ではなく、直感で得たいのだと思う。
(出典:Wikipedia)
年明けの第5セッションは第4セッションから継続して学内展に備える、
というのが基本的な流れなのですが...
先日の最終プレゼンでは先生はなんか一応の区切りをつけたように捉えられたようで、
別に新しいことをしてもいいんじゃない、というようなことを言われました。
自分的には図面と簡単なCGパースを描いただけでまだ模型も作ってなく、
ちょっと中途半端な感はあるんだけどな...
と迷っているところへ、
新しい等々力駅の提案に取り組んでいる同級生から、
第5セッションの課題を一緒にやらないか、との誘いを受けました。
駅は「僕が建てたい10の建築」の中の一つ。
当然多いに興味ある建築物の一つであります。
というわけで、先生に振り回されそう、という心配はあるけれど、
自分のためになると思い、引き受けることに。
というわけで、まずは自分の好きな駅10個をピックアップ。
原研哉ディレクションのSENSEWAREに行ってきました。
去年に引き続き、と思いきや前回行ったのは2007年だった。
去年も開催されたのだろうか。
全くノーマークだった。
2007年の会場は表参道のスパイラル。
今年は六本木ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT。
今年も入場無料。
21_21にしては特例的なイベントといえます。
日本の人工繊維は新たなSENSEWAREである。石器時代に石という素材が人間の創造性を目覚めさせたように、また、紙という媒質が印刷をはじめとする膨大な知の生活を誘い出したように、ハイテクノロジーで進化した人工繊維は人間にどのような創造を意欲させるだろうか。あるものは細胞のように微細に、あるものはゴムよりもしなやかに、またあるものは金属のような電導性を備えて。この展覧会は、新しいSENSEWAREが拓いていく領域をヴィジュアライズする試みである。建築や諸分野のデザイナー、クルマやハイテク家電メーカー、メディアアーティスト、植物アーティスト。はたしていくつの可能性をこの試みに呼び集めただろう。ものづくりのさらにその先へ向かって、技術、素材、才能が交差する。ここに覚醒される感覚の中に、具体的な未来を感じていただきたい。(原研哉 展覧会ディレクター、展覧会パンフより)
SENSEWARE...「感覚をまとう繊維」。
なんとも素敵な響きじゃないですか。
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大学の研究室で借りた本。
a+uのセシル・バルモンド特集。
最近知った建築構造エンジニアなのですがArupの人なんですね。
Arupで30年間活躍し、現在はArupの副会長。
この間の、Arupの展示ではこの人の存在に気付かなかったなあ...
コールハースやリベスキンドの建築の構造設計を多く担当。
日本の建築家では伊東豊雄や坂茂あたりと組んでいるみたいです。
エンジニアサイドなだけに難解な文章で理解しにくいですが、
その中にも詩的な表現が多く現れているのが目を惹きました。
[ニコラス・G・ハイエックセンター]
建築エンニジアリング集団「Arup(アラップ)」の
設立20周年記念展覧会へ行ってきました。
この展示のビジュアル全般をうちの大学の先生がやっている、
という伝で知ったのですが、建築構造に興味がある、と言っておきながら
全くはじめて知る名前でした。
Arupは1946年にオーヴ・アラップにより設立。
ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウス、
レンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャースのポンピドゥー・センター
など著名建築家の構造設計を数多く担当。
日本では1989年に関空の設計を機に日本事務所であるArup Japanを設立。
以来国内においても実に数多くの著名建築の構造設計を手がけてきました。
関空、セントレア、メゾンエルメス、犬島アートプロジェクト、ソニーシティ、
新丸ビル、秋葉原UDX、新宿/名古屋のモード学園ビル、
ザ ジュエルズ オブ アオヤマ、ジ・アイスバーグ、
ホテルメトロポリタン、富弘美術館、ノマディック美術館、モバイルアート、
そして今回の展示会場であるニコラス・G・ハイエックセンター...
どこかで目にしたことのある美しい建築構造のほとんどをArupで
手がけているといっても過言ではない圧倒的な実績の多さ。
それでいて、あまり世間には知られていない控えめさ。
...これぞエンジニアリングの鏡ではないでしょうか。
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自由が丘のブックオフで見つけました。
元々海外向けとして出版されたものを日本語版に再出版したもののようです。
日本の著名な建築家による住宅のインテリアデザインが紹介されています。
僕が知っているところでは、
藤森照信、隈研吾、坂茂、山本理顕、鈴木了二氏あたり。
人体と同じく、建築の心臓もその内部にある。
インテリアデザインはその心臓を設計すること。
つまりは建築の核となる部分を考えることではないでしょうか。
大学で勉強するにはお金がかかる。
とくに私大は学費が高いわけで。
夜間の大学なので昼間働いて学費稼げばいいじゃん、と思ってたけど、
学業に集中すればするほど仕事はおろそかになりがち。
そこで頼みの綱が「奨学金」ってやつです。
多摩美では主に4つの奨学金制度があります。
1.多摩美術大学奨学金
2.多摩美術大学特別優秀奨学金
3.多摩美術大学校友会奨学金
4.日本学生支援機構奨学金
このうち4は貸与で卒業後に利子を付けて返さねばなりません。
1~3は給与で基本的に返さなくて良いもの。
1.は比較的学業優秀で経済状況の苦しい学生を選抜で、
2.はさらに優秀な優秀な学生を研究室推薦で、
3.は多摩美のOBで構成される校友会により選抜されるものです。
...んでこのたび1.の多摩美術大学奨学金を受けられることになりました。
50万円ほどだけど。
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大学の研究室で借りたDVD。
日本を代表する14人の現代建築家を外国人が取材してまとめたDVD。
よって日本人の建築家を扱っていながら基本解説は英語です。
といっても解説よりは建築家自身の声がメインとなっており、
磯崎新氏と坂茂氏以外は日本語で話してるのでそれほど海外色は感じません。
自分はデザインを学ぶにあたり、
できるだけ自分から遠いものを参照するようにしています。
たとえば同級生の作品については、流す程度であまり気に留めないようにしています。
それはレベル云々の問題ではなく、自分に近いものばかり見ていると、
同じような色に染まってしまい、オリジナリティが出せなくなる気がするから。
そのような理由からデザインよりはアートの展示を、
日本よりは海外のものを参考するようにしています。
...とはいってもあくまでも傾向的なものであって、絶対的なものではない。
たまには自分に近いものを参考するのも悪くない。
Amazonのパッケージ写真と実際のパッケージが若干異なるのが気になったのですが、
何パターンかあるんですかね...
京都で桂離宮を見た後。
最初は金閣や銀閣など京都の寺社を見て回ろうかなと思っていたのですが、
大学のレポートでローランサンの作品について書くことにして、
ネットで調べてるとなんと茅野に世界で唯一のローランサン専門の美術館が
あるということが分かって急遽そちらに向かうことにしました。
...しかし茅野遠い。
京都を12時過ぎに出て、茅野に着いたのは15時過ぎ。
どんな田舎かと思いきや、茅野駅の目の前に総ガラス張りのモダンな建物が。
どうやら茅野市の市民会館のようです。
それにしてもこんなモダンな市民会館がかつてあっただろうか。
しかもこんな田舎に。
...というわでローランサン美術館へ行くまでのバス待ちの時間と、
美術館から戻って東京へ行く特急あずさの待ち時間でこの市民会館を散策。