(出典:Wikipedia)
年明けの第5セッションは第4セッションから継続して学内展に備える、
というのが基本的な流れなのですが...
先日の最終プレゼンでは先生はなんか一応の区切りをつけたように捉えられたようで、
別に新しいことをしてもいいんじゃない、というようなことを言われました。
自分的には図面と簡単なCGパースを描いただけでまだ模型も作ってなく、
ちょっと中途半端な感はあるんだけどな...
と迷っているところへ、
新しい等々力駅の提案に取り組んでいる同級生から、
第5セッションの課題を一緒にやらないか、との誘いを受けました。
駅は「僕が建てたい10の建築」の中の一つ。
当然多いに興味ある建築物の一つであります。
というわけで、先生に振り回されそう、という心配はあるけれど、
自分のためになると思い、引き受けることに。
というわけで、まずは自分の好きな駅10個をピックアップ。
駅と言えばカラトラバ。
まずはお気に入りのカラトラバの駅5つほどをピックアップ。
1.フランス、リヨン空港のTGV駅
(出典:www.calatrava.com)
(出典:www.calatrava.com)
およそ駅舎とは思えぬ奇抜な形状。
2.スイス、Stadelhofen Station
(出典:www.calatrava.com)
(出典:www.calatrava.com)
カラトラバにしては比較的オーソドックスなスタイルだけど美しい。
3.ポルトガル、リスボンのオリエント駅
(出典:www.calatrava.com)
(出典:www.calatrava.com)
ホームの上に樹木が林立し、駅が森と化している様はまさに有機的。
4.イタリア、カンページネのReggio Emilla Station
(出典:www.calatrava.com)
(出典:www.calatrava.com)
ねじれ大好き。
なんの変哲もない直方体にちょっと「ねじれ」や「ゆらぎ」を与えたやるだけで、
形状はこんなにも有機的になる。
5.ベルギー、リエージュ=ギユマン駅
なんていうか、ただただそのスケール感に圧倒される...
続いてニコラス・グリムショーの駅。
6.オーストラリア、メルボルンのサザンクロス駅
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
これも天井の「ゆらぎ」に魅力を感じる。
続いて実際に訪れたところで。
7.NY、グランドセントラル駅
(出典:Wikipedia)
自分のカメラで写真を撮ったのだけど、地下鉄に置き忘れて紛失してしまったので
画像はWikipediaより。
空間を余裕を持って確保し、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
日本の駅はどうしてこんな風に造れないんだろ。
...というわけで日本の駅。
8.金沢駅
駅舎というよりはその前にある「もてなしドーム」が好き。
巨大な鉄骨フレームが解放感を与える。
9.京都駅
これも巨大な鉄骨フレームに惹かれた。
原広司設計。
10.田沢湖駅
坂茂の設計。
ガラスを多用して明るい空間となっています。
こうしてみると、日本の駅は駅舎が駅の個性となっているようです。
しかしいずれもまだハコモノの域から抜けきれない。
ホームはどこも似たり寄ったりで、お粗末なものが多い。
一方海外の駅は駅舎はもちろん、
電車の発着ホームまできちんとデザインされていて美しい。
ただ、最近では東急線や小田急線、中央線などのホームには、
膜状の屋根を美しく架けているところが多くなってきており、
日本の駅の美化もはじまっているようにも見えます。
駅にはやはり荘厳さというものがあるべきだと思う。
辰野金吾の東京駅のようにかつては日本の駅にも威厳はあったはずだ。
自動車最優先の社会の中で、
駅はその威厳を失い、必要最低限のテクニカルな部分だけで構成されてきた。
もっと美しく。
それをこれからの駅に求めていきたい。