[毛越寺]
「良いセンスは良いものをたくさん見ることで磨かれる」
その信念の元、今年もたくさん散策しました。
今年1年のベストショットをピックアップ。
実際視覚で感じる風景と、カメラが捉える風景とはけっこう異なるもの。
それはまあ、僕の撮影技術の未熟さでもあるけれど。
撮影した画像を後から見て、実はけっこう良い絵になっていたりする。
ここではそういう絵をピックアップし、
必要であれば色調補正などをかけて良いものを創りあげる。
...それも一種の創造であろう。
[伊勢神宮外宮]
めったに人は撮らないのだけど。
仲睦まじく、神仏に願をかける夫婦。
風にたなびく白布。
人の「想い」が絵の魅力となった瞬間。
[多摩川の桜]
雲一つない晴れ空にそびえる桜の木。
空の青、桜の桃色との自然色の取り合わせ。
美のエッセンスは自然の中の至るところにある。
[クレマチスの丘]
竹林大好き。
日本の美がそこにはある。
薄暗い闇の中から見えるまばゆい外の光り。
闇があるから光りの神々しさが分かる。
[松島海岸]
海の青は空の青。
[瑞巌寺]
すっきりと伸びる樹木の群。
そこには竹林と似た清々しさがある。
[毛越寺]
緑の中に、ほんのりうっすらと赤味がかかりはじめている紅葉。
繊細なグラデーション。
[毛越寺]
鮮やかな緑の枝下に広がる闇。
そこに自然の奥深さを感じる。
[高舘義経堂]
兵どもの夢の跡。
小高い丘にありながら醸し出される独特の薄暗さ。
それは義経の放つ心の闇か。
希望溢れる春の桃、生命力溢れる夏の緑、じっと次のはじまりを待つ冬の白、
そしてやがて朽ちていくものがなしさ溢れる秋の紅。
自然の中の「色」に人々はイメージを見出す。
来年ももっと歩こう。
良いものを見るために人は歩くのだ。
...気が向けば建築編もピックアップしてみたいと思います。