「シェイクスピア」と一致するもの

ルドンー秘密の花園【三菱一号館美術館】

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訪問日:2018年4月17日


おおよそ2ヶ月前の話。

東京ステーションギャラリーでの隈研吾展をあとにして、
三菱一号館美術館で開催中のルドン展へ。

ルドンの絵は過去2回のオルセー展(1回目2回目)などで、
何度か目にする機会がありましたが、単独での大々的な展覧会は今回がはじめて。

時代的には印象派の時代に生きた画家であり、第8回の印象派展にも出品しているものの、
印象派とは一線を画し、独自の路線を歩んだ。

風景画の巨匠に教えを受けるも、
彼が描く絵は風景と人間の内面とが混ざりあった独特の世界だった。

周囲に流されず、自分のアイデンティティを築き上げたという点で
どこか自分の心を刺激する画家の一人。


オセロー【シェイクスピア】

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シェイクスピア四大悲劇の一つ、「オセロー」を読みました。

ムーア人の勇敢な将軍オセロー。
副官に任命されなかったことを不満とする旗手イアーゴーの奸計により破滅への道を歩んでゆく。

本劇のテーマは「嫉妬・猜疑心」。
一般的に忌み嫌われる感情だが、全く無くて良い感情かといえばそうではないと思う。

他人を嫉み、羨むからこそ、自分を奮起させることができるし、
疑いの心が危険から身を守り、問題点を発見し改善することができる。
生きていく上で必要不可欠な感情ではあるが、
一度その感情に支配されてしまうと、これほどやっかいなものもない。


ちなみにボードゲーム「オセロ」は本劇が名前の由来なのだとか。
黒人のオセローとその妻・白人のデズデモーナ、
イアーゴーの状況によってころころ態度を豹変させる様からとったのでしょうか。


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[ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「彼女」(1905年)]


大塚国際美術館での展示作品。
会場内は撮影可能ということで、気の向くままにお気に入りの作品を撮影しました。

本記事では象徴主義、ナビ派、ウィーン分離派、フォービスム、表現主義、エコール・ド・パリ、
キュビスム、ダダイスム、シュルレアリスムをピックアップ。

絵画の様式は、秩序と無秩序、安定と不安定、静的と動的を繰り返すものだけど、
決して同じことの繰り返しではなく、時代背景や情勢によって、
常に新しい要素を内包させてゆく。
それは樹木が根本から無数に枝分かれしてゆくかが如く。
枝別れたものが行き着く先はどんなものなのか。
それはすべてが混ざり合うカオスなのだろうか。

すでに現代アートというジャンルが一つの様式として括れないところに来ているのか。
はたまた、単に今を生きる自分たちには現代アートを客観的に眺めることができず、
数世紀、数十世紀先の人たちが今のアートやエンタメを眺めて様式化するのだろうか。


...あくまで素人の自分なりの独自の解釈です。
知識不足、勘違い、根拠に欠ける部分も多々あることをご了承ください。


照明がやや暗めで暖色系のため、作品画像はピンぼけ気味でやや赤っぽくなっています。
また、陶板特有の光沢もあります。
さらに傾き補正やレンズ補正をかけているため、
必ずしも作品(本物)の内容や構成を忠実・正確に表すものではないことをあらかじめご了承ください。

「だいたいこんな感じのもの」という感じで見ていただけたらと思います。


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徳島県鳴門市の大塚国際美術館に行ってきました。
愛媛の山奥から片道9時間(下道)かかりました。;;


この美術館は世界の名画を陶板で再現した世界初の「陶板名画美術館」だそうです。
また「行ってよかった日本の美術館&博物館」で1位に選ばれたこともあるそうです。
古代から現代までその数千点以上。
高い保存技術でその品質は二千年以上経っても色褪せないそうです。


陶板はいわば高画質プリントである。
そしてそれは、絵画がただの二次元でないことを教えてくれる。
平面のキャンパスに描かれる絵画にも「厚み」があることを教えてくれる。


絵画は「グラフィック」ではなく、「プロダクト」なのだ、と。


ハムレット【シェイクスピア】

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シェイクスピア四大悲劇の一つ。

マクベス」に引き続いて読んだ。


兄である王を奸計により毒殺して王座に就き、兄の妻を妃に娶った叔父。

先王の息子、ハムレットはその真実を知ったその日から狂気を装い、
復讐の機会を待つ。

復讐心、懐疑心、臆病心に日夜苦しみながら、
装った狂気が行き着く先は破滅しかなかった...


弟が兄である王を殺して王座に就き、兄の妻を自分のものにする、
というテーマは「サロメ」と同じですが、大元はギリシャやローマ神話なのだろうか。


権力が人を狂わせる。
もっとも大事なものを見失わせる。
欲に溺れさせる。


マクベス【シェイクスピア】

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シェイクスピア四大悲劇のうちの一つ。

じつは11世紀初頭に実在した同名のスコットランド王をモデルにしているんですね。
実際にこれほどの悪行を行ったかどうかは定かではないようですが、
このような形で後世後々まで語られていくことが、
マクベスにとって一番の悲劇のような気がしなくもない。


物語自体は一介の武将が妻と友に奸計をたくらみ、
王様や仲間を殺害し、自らが王となるが、
自らの悪行への悔いに苦しめられ、
ついには前王の息子をはじめとした自分が裏切った仲間たちに滅ぼされる、
といういたって単純な物語なわけですが。


この悲劇が時代を超えて語り継がれていくのはなぜだろう。
その鍵を探り、自分なりに考えて、自分なりの答えを出すことには
大きな意味があると思う。

たとえ孤独を好む性格であっても、多くの人と同じように、
自分というものをできるだけ多くの人に、社会の中に認めてもらいたい、
という願望があるから。