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渦の道【大鳴門橋】

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今年最後の記事です。


今回のプチ旅行のメイン目的は大塚国際美術館でした。

そのボリュームから一日いてもいいかなあ、と思ってたのですが、
フタを開けてみたら午前中で観終えてしまいました。

で、せっかく鳴門まで来たのだから、と鳴門海峡の大渦を見ることに。


鳴門海峡には四国と淡路島を結ぶ大鳴門橋がかかっているのですが、
その橋桁下空間の四国側に450mの海上遊歩道「渦の道」が設けられています。
渦の道の4箇所の休憩所と展望室には床の一部がガラス窓になっており、
大渦の様子を観察できるわけです。

しかしいつもいつも大渦が見れるわけではなく、
大渦が見れる時間帯、というものがあるわけで。

残念ながら今回はその時間帯から外れていて、
かつその時間帯まで待つ余裕もなく、大渦を拝むことはできませんでした。

しかしやっぱり絶景ポイントであることに変わりはなく。


一年の最後を「良いもの」を見て終えることができることに感謝。


しまなみ海道2

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しまなみ海道再び。

前回は5年前に自転車で渡ったわけですが、今回は自動車で。


...自動車で渡るとなんとつまらないものか。
数々の名所をあっという間に通りすぎてしまう。

愛媛から広島に自動車で渡る手段として、使うメリットはあまりないな。
松山〜呉のフェリー料金は軽自動車で5500円(往復だと1万円)。
一方尾道〜今治までの高速料金は3800円。
ガソリン代を加えると、往復で一万を超える。
松山から呉へフェリーで渡るほうがコスト的にも時間的にも便利。


ここはやはり自転車でゆっくり横断したいね。
通る場所ではなく、訪れる場所なのだから。


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鉄とコンクリートの登場で人間社会の建築は一変した。
より正確で効率よい生産方式で建築の生み出す空間はメガスケール化した。

しかしそのスケールは本当に人間に必要なものなのだろうか。
元々そんなに正確でない人間の身体に、正確に計算された空間が必要なのだろうか。
計算されつくした空間は、人間に窮屈さを感じさせる。

木は鉄やコンクリートほどの耐久性はないかもしれないけれど、
人間に近しいその存在は親近感を感じさせ、「やすらぎ」を与えてくれる。
材料そのものは朽ちても、「かたち」は残り続ける。
「よいもの」とはそういうものだ。


愛媛へ移住する直前、実家へ帰省した折に、
山口県岩国市の錦帯橋を訪れました。

木造でだってこんなに立派なものができる。
いや、木造でなら、こんなに人間にとって心地良いものができる。


開かずの可動橋・勝鬨橋【東京都中央区】

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築地本願寺から汐留に向かって歩いていると...


勝鬨橋の案内板が見えてきた。
この橋って築地にあったんだ。

橋好きとして見過ごすわけにはいかない。

天気もいいし。
絶好の散策日和。


隅田川に架かる跳ね上げ橋として有名な勝鬨橋ですが、
その発祥は日露戦争の戦勝記念として設置された渡し船「勝鬨の渡し」だとか。
1940年に完成、1970年頃までは船舶通行に伴い橋の開閉を行っていたが、
船舶通行量の減少、自動車通行量の増加に伴い1970年を最後に開閉が停止、
1980年には電力供給も停止されたけど、技術的には今でも開閉可能だとか。
ただし、莫大な費用がかかるみたいだけど。


でも見てみたいなあ、跳ね上がるところ。


僕の好きな10の橋

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(出典:Wikipedia)


大野美代子さんの作品集に触発されて。


僕の好きな建築シリーズ、橋梁(世界)編。

正確には10個じゃないけど、大好きなカラトラバの橋は一括りにして
無理矢理10個にしちゃいました。

今回は日本国内ではなく、世界各地の橋をピックアップ。
やはり国外の方が好きな橋が多いので。
そのうち国内編もまとめるかもしれません。


この歳にして海外経験が少ないので、ほとんど訪れたことはないけれど、
いつか訪れてみたい橋達。

...というわけで画像、データ等はネットから適当に拾っています。
(カラトラバについてはオフィシャルサイトより)


BRIDGE 風景をつくる橋

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この本をAmazonで買う


課題で最初橋も設計したい、と言っていたこともあって、
先生が貸してくれた本。

大野美代子さんという橋梁デザイナーの作品集です。
橋梁デザイナーといっても、元は多摩美のインテリアデザイン出身。
最初はインテリアデザインの仕事をしていたところ、
ひょんな縁で橋梁を手がけるようになったとか。
剣持勇さんに師事し、倉俣史朗さんと机を並べて仕事をしたこともあるのだとか。

1971年、まさに僕が生まれた年にエムアンドエムデザイン事務所を設立し、
男社会の土木橋梁の世界で三十有余年活躍。


日本の橋梁は、長い間、技術者のみによって設計されてきた。
技術の高さが、意匠の高さとされていた。
まさに「Form Follows Function」を地でいく世界だった。
その意味ではモダニズムの核となる世界だったのかもしれない。


しかしそんな橋の世界にもデザインは必要だった。
だって橋も人が使うもの。
技術と社会の接点があるところに必ずデザインはある。

建築構造のはなし【マリオ・サルバドリー】

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建築構造のはなし―原理と応用 鹿島出版会299ページ
マリオ・サルバドリー著 望月重+北島哲男共訳


Why Buildings Stand Up
The Strength of Architecture
Mario Salvadori


大学の研究室助手さんの薦めで読みました。

オススメの本やDVD、展示情報などを教えてくれたり、
八王子への転学の相談にのってもらったり、仕事をふってもらったり、と
今大学で一番お世話になっている人の一人です。
ちょうどいま自分が興味あることについて、
さらにドライブをかけてくれるというか、もう一段上のスイッチを入れてくれるというか。

こういうフットワークの軽い人が大学の教授とかになってくれると
大学ももっと健全化して面白くなると思うんですけどねえ...


今、建築の構造デザインについて興味を持ちつつあるのですが、
この本はまさにその興味を加速してくれる。
八王子で構造デザインの授業を受けているのですが、
その講義内容ともマッチする。

エンジニアを経てデザインを学ぶことになった経緯。
それはあながち偶然ではなく、遠い回り道だったけど必然の道だった。


全ては繋がっている。
問題はそれに気付けるかどうか、ということではないでしょうか。


しまなみ海道

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[因島大橋記念公園]


愛媛から広島へ車で渡るルートは二つ。

松山から呉へフェリーで渡る海ルートと、今治から尾道へしまなみ海道で渡る陸ルート。

僕がはじめてしまなみ海道を横断したのは、およそ5年前の秋。
このときは自転車で走破しました。
総距離およそ60km。
尾道からスタートしておよそ半日で今治までたどり着きました。
写真はこのときのもの。


やはりしまなみ海道はさまざまな橋が魅力。
尾道からだと、
尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋、来島海峡大橋
の順に7つの橋を渡っていきます。