正月明けて2日、念願のOPAM(大分県立美術館)へ行ってきました。
坂茂設計により平成27年4月に開館。
2007年お台場でのノマディック美術館、2009年ニコラス・G・ハイエックセンターを見て以来、
坂建築のファンです。
今回は佐田岬半島突端の三崎港から国道九四フェリーで佐賀関に上陸、
佐賀関→大分駅まではローカルバスで移動。
便数が少ない上に意外と時間がかかるので、
途中の幸崎駅で下車して大分までは電車で行ったほうがいいかも。
伊東豊雄、隈研吾、そして坂茂。
挑戦的な建築に取り組む彼らにはそれぞれ独特の個性がありながらも、
どこか共通するテクスチャがあるような気がします。
そして、そこが建築としてあるべき本質のような気もする。
細胞が無数に集まって生命を創りあげているような本質が。
年始の小旅行。
ぐりんぐりんを後にして、最終目的である筑後市の九州芸文館へ。
博多まではバス移動、博多から筑後船小屋駅まで電車移動。
目指す九州芸文館はこの駅のまん前にあります。
というよりこの駅の前にはこの施設以外見当たらない。
九州新幹線の立派な停車駅ですが、
アイランドシティと同様ここもこれから開発されていく場所なのでしょう。
九州芸文館は「地域とともに歩む芸術文化交流施設」として2013年に開館。
「九州芸文館」は愛称で、正式名称は「筑後広域公園芸術文化交流施設」となっています。
芸術を基軸としたコミュニティスペースといったところか。
芸術は一握りのセンスあるアーティストたちだけのものではなく、
表現の可能性を考えるすべての人たちのものである。
...鶴見俊輔氏の「限界芸術論」の実践の場といったところか。
設計協力・隈研吾。
一見すると建物がどのように成り立っているか分からない、
重力の法則に逆らっているかのような奇妙な外観。
ダニエル・リベスキンドやフランク・ゲーリーのような造形観。
実に面白い。
建築は四角い箱だけではない、ということを教えてくれる。
年始の小旅行、天神のアクロス福岡を堪能した後は。
バスで、アイランドシティ中央公園へ。
福岡のバスは高速走るんだなあ。
東京で言うところの首都高みたいな都市高速道路が博多にもあるのか。
博多って意外と都会なんだなあ。
しかしアイランドシティはこれから開発されていく場所らしく、
建物は新しく、未来的なんだけどだだっ広く、閑散としている。
バスの便も少ない。
うっかり間違えて別方向に行ってしまった。
30分ほど歩いてアイランドシティ中央公園へ。
昨日の疲れも相まって、すでに足が棒状体。
しかし公園は思った以上に広く、目指す目的地は公園の一番奥。
今回もめっちゃ歩いたなあ。
体験施設ぐりんぐりん。
伊東豊雄設計。
花と緑をテーマとする各々1,000m²程度の3つのスペースで構成されています。
現在の建築が大地との隔絶が基本であるのに対し、
この建築は大地との融合が基本となっている。
これは未来の建築か。
それとも、過去の建築への回帰なのか。
この建物はこれからの建築のあるべき姿を問うているのか。
自然との共生、心潤う空間づくりをテーマにした公民複合施設であるアクロス福岡は、建物を都会の中の一つの山と見立て、全面緑化されたステップガーデンには四季折々の植物が生い茂り、訪れる人々に潤いと安らぎを与える都会のオアシスとなっています。(アクロス福岡オフィシャルサイトより)
大宰府を後にしてその日の最終目的地、博多は天神へ。
エミリオ・アンバース設計の屋上緑化ビル・アクロス福岡が見たくて、
真ん前にあるホテルに宿泊。
しかし到着時にはすっかり日が暮れちゃって、夜。
周囲は何も見えず。
しかも太宰府でさんざん歩きまわって足が棒。
その日はやむなくごはん食べて早々にバタンキュー。
翌日。
快晴。
それはそれは見事な人工の山なのでした。
佐賀で市村記念体育館を見終えて。
次なる目的地、太宰府へ。
JR二日市駅からバスで太宰府天満宮へ。
年始の参拝客でけっこう手前からかなりの渋滞。
2月末で地域おこし協力隊を退任します。
4月からは1年、また学生(厳密には学生ではないのだけど)に戻る予定。
学業の神様にこの一年の武運を祈る絶好の機会。
...というわけで年始の激混みの中、太宰府天満宮に行ったわけなのですが、
人ごみ大嫌いな自分がただ参拝のためだけにここに来るわけもなく。
人であふれる参拝路を逸れ、
長いエスカレーターを登った先に見えてきたのは...
それはそれは見事な人工の山なのでした。
年始の九州小旅行、武雄市図書館の次は市村記念体育館。
JR佐賀駅からバスで10分ほど。
佐嘉神社をお堀を挟んで向かい側にあります。
坂倉準三設計により1963年建造。
地元出身の元リコー社長・市村清が佐賀県に寄贈した体育館。
もちろん、わざわざ運動しに行ったわけではなく、
建築的興味から訪問しました。
竣工後50年を経過した今も健在で、その独特のフォルムは今も色褪せない。
地元県民が大切に使ってきたことが伺えます。
同タイプの建築がわが愛媛県は西条市にもあったのですが、
こちらは残念ながら取り壊されてしまったそうです。
なんとも残念な話です。
良いものを良いと認識し、大事に使い続ける習慣。
この基本感覚をいつまでも忘れてはならない。
年初めの自己啓発旅行。
まずは佐賀県武雄市の市立図書館へ。
そんなに懐に余裕があるわけではないけれど。
地域おこし協力隊任期終了後一年間は基本無職となるため、
今よりもさらに生活を切り詰めなければならなくなります。
今のうちに行けるところに行っておきたく、
これまであまり行けてなかった九州方面に行くことにしました。
今回は八幡浜に車を置いて、別府に船で渡り、電車移動での旅としました。
車のフェリー料金が高いと思ったからですが、
九州の電車料金が意外と高く、結局どっこいどっこいだったような気がします。
運転しなくていいぶん、旅に集中できるわけですが、
歩く距離も増えて、かなりハードな行程となってしまった。
八幡浜から深夜のフェリーに乗って別府へ。
観光港から駅までは通常はバス移動なのだけど、
早朝でバスが走ってない時間帯なので、仕方なく30分ほど歩いて別府駅まで。
別府駅から博多乗り換えで武雄温泉駅まで特急で移動、
図書館が開館するちょうど9時頃に現地に到着。
いやあ、日本で一番おしゃれな市立図書館ですな。
[玉の湯ホテル]
木工先進地視察で大分県由布院へ行ってきました。
地域おこし協力隊の任期中、木工で地域づくりに取り組むに当たり、
先進事例に学ぶべく、さまざまな木工による地域づくり先進地を訪れました。
アトリエときデザイン研究所は木工クラフトによる地域振興の第一人者がおられ、
元々一番最初に視察する予定の場所だったのですが、
先方の都合により視察がかなわず、第一弾は高知県馬路村へ行きました。
まあ、それはそれですごく収穫がありました。
今回、ECPR(えひめ地域政策研究センター)の仲介で、
念願かなって訪れることができました。
実は四国同様、九州にもほとんど行ったことがなく。
八幡浜港からフェリーに揺られること3時間。
別府港に上陸。
港には巨大なフェリー船「さんふらわあ」が停泊していました。
湯けむりたなびく坂の町を通りすぎて山間の温泉地へ。
由布院は若者と外国人旅行者であふれるモダンな温泉街でした。
沖縄旅行、竹富島・小浜島編。
石垣島からフェリーで上陸。
石垣島・西表島は車での移動だったけど、
竹富島・小浜島は自転車もしくは徒歩で事足ります。
石垣島・西表島ほどのボリュームはなけれど、
小さいぶん、昔ながらの沖縄の素朴な文化が見れる...はず。
南国・沖縄は石垣島、西表島に行ってきました。
男二人旅。
とくに南国好き、というわけではなく、
どこか行ったことのないところに行きたい、というまったくの気まぐれで、
はじめての沖縄旅行。
沖縄本島すらまだ行ったことないのに、さらにその南の島々へ行ってきました。
10月という時期はさすがに南国でもあまり泳ぐ人はなく、
(シュノーケリングくらいはできるみたいですが)
カナヅチの自分は海で泳ぐことにはまったく興味なく、
もっぱらはじめての場所を散策、というものだったけど、
それはそれでやはり楽しい時間でした。
Viva!パラダイス。