年始の小旅行。
ぐりんぐりんを後にして、最終目的である筑後市の九州芸文館へ。
博多まではバス移動、博多から筑後船小屋駅まで電車移動。
目指す九州芸文館はこの駅のまん前にあります。
というよりこの駅の前にはこの施設以外見当たらない。
九州新幹線の立派な停車駅ですが、
アイランドシティと同様ここもこれから開発されていく場所なのでしょう。
九州芸文館は「地域とともに歩む芸術文化交流施設」として2013年に開館。
「九州芸文館」は愛称で、正式名称は「筑後広域公園芸術文化交流施設」となっています。
芸術を基軸としたコミュニティスペースといったところか。
芸術は一握りのセンスあるアーティストたちだけのものではなく、
表現の可能性を考えるすべての人たちのものである。
...鶴見俊輔氏の「限界芸術論」の実践の場といったところか。
設計協力・隈研吾。
一見すると建物がどのように成り立っているか分からない、
重力の法則に逆らっているかのような奇妙な外観。
ダニエル・リベスキンドやフランク・ゲーリーのような造形観。
実に面白い。
建築は四角い箱だけではない、ということを教えてくれる。
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カーサ・ブルータスが選ぶ「いつかは行きたい!世界の名建築100選」。
...建築好きならば間違いなく興味が喚起されるテーマですよね。
数多ある建築群から限られた状況でどれだけ多くの名建築に巡り会えるか。
それは事前に知識として名建築を知っておくことにほかならない。
東京の会社を辞めて美大に行くことを決めたときから、
多くの情報をリサーチし、実際に訪れてもいるけれど、
次から次へと名建築は現れる。
まあ、それは幸せなことなんだろうけども。
自分の場合はどれだけ多くの名建築を訪れることができるか、ではなく、
死ぬまでに自分で思う究極の建築を一つ作るのが最終的なゴールではあるけども、
そのためにはやはりリサーチし続けなければならない。
オリジナリティーとは物の起源(オリジン)へ回帰することからはじまる。
だからオリジナル(原型)は初期が持っている単純さへ
戻っていくようなものをいうーアントニ・ガウディ
美大で建築の魅力に出会いました。
最初はサンティアゴ・カラトラバやダニエル・リベスキンドなど
どちらかといえば日本よりも海外の建築家に惹かれました。
また日本でも現在活躍している建築家よりも、丹下健三や村野藤吾などの
少し昔の建築家に惹かれました。
だから現在最前線で活躍している伊東豊雄や安藤忠雄などは
あまり興味が向かなかったわけですが、
せっかく今治という比較的近場に日本で始めての建築家個人のミュージアムが
できたとあればそれはやはり見に行きたいわけで。
愛媛県は今治市、瀬戸内海はしまなみ海道が通る大三島。
アートな島に建つ伊東豊雄建築ミュージアムに行ってきました。
思ったよりも小ぢんまりとしていましたが、
思ったよりも魅力が詰まっていた。
伊東豊雄という建築家が好きになりました。
最近は愚痴は極力ブログに書かないようにしているのだけど。
たまには自分を鼓舞するために書きます。
最近、少し学業に対するモチベーションが下がり気味。
大学に行くのが億劫になってきている。
建築に対する想いは変わらない。
変わらないどころか強くなるばかりで、逆にそのことが、
学びの場としての理想と現実とのギャップを強くさせる。
今の場所は夢ばかりを語らせる。
一方で夢を現実にするための手法やスキルについてはあまり教えてくれない。
基本的に自分でなんとかしろ、というのが基本スタイル。
自分でなんとかできないから、大学に来ている、というのに。
まあ、そんな矛盾は早い段階から分かっていたのだけど...
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有名建築家のスケッチ・ワーク集。
スケッチは頭の中のイメージを外に出すための最初のステップ。
身体(脳)の一番近くにあるものだけに、
スケッチをする人の個性が出る。
国内外の建築家のスケッチが実建築と一緒にたくさん載っているわけですが、
日本人建築家のそれは線が細く緻密。
スケッチの段階からきっちりダイヤの原石を研ぎ澄まそう、という姿勢が見える。
一方海外の建築家のそれは、線が太く、荒削りでダイナミック。
特にリベスキンドなんかそのスケッチだけで空間のイメージが滲み出る気がする。
...好みの問題かもしれないけど。
美大にはいるまで、スケッチなんてほとんどしたことがなかった。
もちろん正規のデッサン教育も受けていない。
我流ではあるけれど、量を積めばそれなりに形になるものなのかな。
[汐留シティセンター]
坂倉準三展を見に久々に汐留エリアへ。
以前村野藤吾展を見に行ったときはあいにくの曇天模様でした。
今回は晴天だったので、あらためて汐留のビル群を撮りなおしてみました。
やっぱり晴れているとガラス窓への光の反射がキレイです。
やばい。
夏休みも終わりに近づいているのに、引きこもり癖、ぐうたら癖が抜けない。
この週末はコルビュジエ展や坂倉準三展、柳宗理展を見にいくか、
レポート課題をやろうと思っていたのにどこにも出かけず、何も手つかず。
まったく何もしていない、というのでは自己嫌悪で凹むので、
せめて家にいながらでも妄想で飛び回る作業をすることにしました。
ちょうどバイトでGoogleマップのマイマップ機能を使っているので、
それを使って、自分がこれから見てみたい建築を建築家ごとに
まとめてみることにしました。
これまで興味のある建築及び建築家をピックアップすることはあっても、
しょせん海外にあるから、ということでロケーションはとくに気に留めてなかった。
でも、よく考えたら建築ってロケーションに大きく左右されるもののはず。
また他のデザインと違って一つ一つの作品ごとに現地に行かなければ
「本物」を感じることはできない。
やはり現場に行かなければ。
どんなに遠くてもいつか行かなくては。
しかしGoogleマップはめちゃくちゃメモリを喰う。
メモリに余裕がない方はご注意を~
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セシル・バルモンドの本をAmazonで検索したら、
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で出てきた本。
Amazonってホント商売上手い。
しかし貧乏な僕はまずは図書館だけど。
図書館ってホント便利。
八王子キャンパスの図書館にありました。
セシル・バルモンドと同じく、Arup出身の構造エンジニア。
時代的にはライスが先輩にあたります。
セシル・バルモンドがコールハースやリベスキンドと組んだのに対し、
ピーター・ライスはレンゾ・ピアノやリチャード・ロジャースと組んで
多くの名建築、名構造を世に残しています。
・ポンピドゥー・センター(ピアノ&ロジャース)
・ロイズ(ロジャース)
・IBMパヴィリオン(ピアノ)
・メニル・コレクション美術館(ピアノ)
・ジェノヴァ港湾再開発の大桟橋(通称「ビゴ」、ピアノ)
・関西国際空港ターミナル(ピアノ)
とくにピアノとは「ピアノ&ライス・アソシエイツ」というユニットを一時期
組んでいたほど深い関係だったみたいです。
ピアノ&ロジャースのみならず多くの名建築家とも仕事しています。
・シドニー・オペラハウス(ヨーン・ウッツォン)
・CNITのファサード(ジャン・プルーヴェ)
・TGV/PERシャルル・ド・ゴール空港駅(ポール・アンドリュー)
・グランダルシュの「雲」(スプレッケルセン/ポール・アンドリュー)
・ルーヴルの逆ピラミッド(I.M.ペイ)
・ジャパン・ブリッジ(黒川紀章)
・ラ・ヴィレット(アドリアン・ファンシベール)
ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウスでデビューし、
ポンピドゥー・センターで一躍有名になった。
彼の携わってきた建築をざっと俯瞰するだけでも彼の残した偉大な功績が伺えます。
ピエール・ルイジ・ネルビ、オーヴ・アラップ、フェリックス・キャンデラなどと列せられる
偉大な構造家の一人なのでしょう。
そしてセシル・バルモンド、サンチャゴ・カラトラバなどの現代の大家ががこれに続く。
まだまだ未熟故にピーター・ライスの構造エンジニアとしての個性が理解できた、
というより建築家と構造エンジニアの関係が明確になった...
というのが正直な感想。
建築家だけでは大規模でユニークな建築は建たない。
構造エンジニアの存在意義をこの本は教えてくれる気がします。
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セシル・バルモンドの名著。
400ページにわたる分厚い本で字も小さいのですが、
オールカラーでスケッチや写真が多く、
意外にあっという間に読み終えました。
しかし内容はさっぱり理解できない。
なんかべつの次元の話を聞いているみたいで。
それでも彼の言葉は僕を惹きつける。
構造の魅力が、構造の秘密がそこにはある気がした。
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Arupの副会長であるセシル・バルモンドの著書。
a+uで彼を知り、wikipediaでこの本を知りました。
a+uで彼の文章を読んで、建築家独特の難しい言い回しにちょっと心配したけれど、
とても読みやすく、数学の苦手な僕でもあっという間に読み終えました。
この本を大学の図書館ではなく、世田谷区の図書館で見つけたのも納得。
この本には建築や構造については一切触れられていません。
そして難しい数学の専門書でもない。
あるのは「シグマ・コード」というシンプルな数字の哲学。
数学の構造を通じて伝わってくる構造の魅力。