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正月明けて2日、念願のOPAM(大分県立美術館)へ行ってきました。

坂茂設計により平成27年4月に開館。
2007年お台場でのノマディック美術館、2009年ニコラス・G・ハイエックセンターを見て以来、
坂建築のファンです。

今回は佐田岬半島突端の三崎港から国道九四フェリーで佐賀関に上陸、
佐賀関→大分駅まではローカルバスで移動。
便数が少ない上に意外と時間がかかるので、
途中の幸崎駅で下車して大分までは電車で行ったほうがいいかも。


伊東豊雄、隈研吾、そして坂茂。
挑戦的な建築に取り組む彼らにはそれぞれ独特の個性がありながらも、
どこか共通するテクスチャがあるような気がします。
そして、そこが建築としてあるべき本質のような気もする。

細胞が無数に集まって生命を創りあげているような本質が。


Arup Japan 設立20周年記念展覧会

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[ニコラス・G・ハイエックセンター]


建築エンニジアリング集団「Arup(アラップ)」の
設立20周年記念展覧会へ行ってきました。


この展示のビジュアル全般をうちの大学の先生がやっている
という伝で知ったのですが、建築構造に興味がある、と言っておきながら
全くはじめて知る名前でした。


Arupは1946年にオーヴ・アラップにより設立。
ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウス、
レンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャースのポンピドゥー・センター
など著名建築家の構造設計を数多く担当。

日本では1989年に関空の設計を機に日本事務所であるArup Japanを設立。
以来国内においても実に数多くの著名建築の構造設計を手がけてきました。

関空、セントレア、メゾンエルメス、犬島アートプロジェクト、ソニーシティ、
新丸ビル、秋葉原UDX、新宿/名古屋のモード学園ビル、
ザ ジュエルズ オブ アオヤマ、ジ・アイスバーグ、
ホテルメトロポリタン、富弘美術館、ノマディック美術館、モバイルアート、
そして今回の展示会場であるニコラス・G・ハイエックセンター...


どこかで目にしたことのある美しい建築構造のほとんどをArupで
手がけているといっても過言ではない圧倒的な実績の多さ。
それでいて、あまり世間には知られていない控えめさ。

...これぞエンジニアリングの鏡ではないでしょうか。

sur / FACE 14人の現代建築家たち【DVD】

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大学の研究室で借りたDVD。

日本を代表する14人の現代建築家を外国人が取材してまとめたDVD。
よって日本人の建築家を扱っていながら基本解説は英語です。
といっても解説よりは建築家自身の声がメインとなっており、
磯崎新氏と坂茂氏以外は日本語で話してるのでそれほど海外色は感じません。


自分はデザインを学ぶにあたり、
できるだけ自分から遠いものを参照するようにしています。

たとえば同級生の作品については、流す程度であまり気に留めないようにしています。
それはレベル云々の問題ではなく、自分に近いものばかり見ていると、
同じような色に染まってしまい、オリジナリティが出せなくなる気がするから。

そのような理由からデザインよりはアートの展示を、
日本よりは海外のものを参考するようにしています。

...とはいってもあくまでも傾向的なものであって、絶対的なものではない。
たまには自分に近いものを参考するのも悪くない。


Amazonのパッケージ写真と実際のパッケージが若干異なるのが気になったのですが、
何パターンかあるんですかね...
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ニューヨーク、サンタモニカ、そして東京はお台場へやってきた移動美術館、
"ノマディック(遊牧する)"美術館に行ってきました。

六本木で同氏の作品展「animal totems」をみてきたばかりですが、
同じように映像も写真もセピア調の色彩で表現されており、
写真は焼付けの生地のせいか、まるで精緻な絵のように見えます。
それがまた幻想的な度合いを高めている。
映像の中のすべてのものはゆっくりと時間が流れている。
その時間の流れるスピードが自分の時間とシンクロしているのか、
とても惹きつけられるものがありました。

CG全盛のこの時代にこれだけの作品がデジタル処理なしに
表現されているのが驚きです。


 水中でジュゴンと舞う。
 古代遺跡の中で鷹と舞う。
 古代遺跡の中で象と佇む。
 砂漠の中でチーターと佇む。


本来、人間はもっとゆっくり生きるべきではないだろうか。

先を争って新しいものを創造し、非効率なものを排除していくことは
進化、という点では確かに劇的な効果をもたらした。
しかしその一方で、大切なものも見えなくなってしまった。
その大切なものを犠牲にしてまで進化することに意味があるのか。

常識に囚われたままではグレゴリー・コルベールの世界に入ることはできない。
常識を捨て、邪念を捨て、疑念を捨てる。

...そうすることで人は忘れかけていた"共有の喜び"を思い出すことができるだろう。


ニッポンのデザイナー100人【AERA DESIGN】

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2006年に買った本ですが、10年経過した2016年、
ブログ全体のリデザイン作業に伴い、記事内容を見直しました。


田町。
最近芝浦界隈が再開発が進んでいるとはいえ、
表参道や青山、代官山などに比べるとお洒落とかデザインとか、
そんなものには縁のなさそうな街だけど。

田町の駅前の本屋さんにデザイン関連のコーナーがあって、
そこにけっこうな種類のデザイン本が置いてあるのです。
そんなところで見つけた一冊。
いやー灯台下暗し。

AERA ってデザイン雑誌だしてたんだー。
この本はタイトルどおり日本の著名なデザイナー100人を
紹介したものですがデザイナーって日本にもたくさんいるなー...
勉強になるなあ。
刺激になるなあ。

もっともっとデザインを知りたい。