連休最終日。
2日目までの悪天が嘘のような散策日和。
いてもたってもいられず、久々の散策。
1月は大風邪引いてほとんど家にこもりっきりだったし。
今年初の散策。
古代インド様式の奇抜の外観から前から訪れてみたいと思ってたのだけど、
ブラタモリで築地特集を見てますます行きたくなって。
築地本願寺→勝鬨橋→浜離宮→汐留(白井晟一展)と散策してきました〜
まずは築地本願寺。
Architecture, Art, and sometimes Design.
群馬県立美術館は群馬の森公園の中にあります。
JR高崎駅からバスで約20分。
「ぐるりん」と呼ばれる市内循環バスは普通のバスより一回り小さく、
行きは乗客は僕以外に一人。帰りも4,5人程度。
関東圏といえ、ここまでくると地方色強く車社会のようで、
バスがほとんど使われてないようです。
公園はけっこう広大で緑に溢れており、まさに森。
群馬を代表する森だからこの名前なのかどうかは知らないが、
とにかく、広い。
雨の合間の晴れ。台風が来る前の晴れ。
晴れ男であることをまた証明してしまった。
雲が多かったものの、天気は良く、
気温がやや低かったものの、
マイナスイオン出まくりの快適で心地よいひとときでした。
国立近代美術館からの帰り途、大手町から日比谷まで、皇居東側を散策。
新しくできた三菱一号館美術館の建物を見に行くつもりだったのだけど、
前川圀男の東京海上日動ビル本館、
村野藤吾の日生劇場、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル...
と思わぬ名建築のオンパレード。
日比谷の一等地に建つ帝国ホテル。
自分がこのホテルに興味を持つのは、ホテル御三家としての格ではなく、
かつて建築設計をフランク・ロイド・ライトが手がけたことだけど、
その建物は今はない。
以下Wikipedia情報を要約。
ライトが手がけた帝国ホテル・ライト館は1919年に着工したものの、
ライトの細部へのこだわりで大幅な予算オーバーとなり、
完成を前にして離日するはめになってしまう。
弟子の遠藤新が指揮を引き継ぎ、1923年に完成。
その完成した年に関東大震災に見舞われるが、ほとんど無傷だったという。
その後の東京大空襲で大きな被害を受けるも修復され、持ちこたえたが、
老朽化と増加するホテルニーズに対応するために1967年に解体されて、
現在の建物(新本館)が高橋貞太郎設計により1970年に建てられた。
ライトの代表作品ということもあって日米双方より保存を求める声が上がり、
1985年に玄関部分のみではあるが、愛知県の明治村に移築、再建された。
2004年には「明治村帝国ホテル中央玄関」として、登録有形文化財に登録された。
...というわけで日比谷の現在の帝国ホテルに訪れても、
ライト建築にはお目にかかれないわけですが、そこは偉大な建築家、
ライトの面影を少なからず見かけることができました。
ホテルも高橋氏もライトをオマージュしてたんですね。
「ブラタモリ」で日本橋を特集してました。
前半で日本橋と三井本店を紹介していて、それがとても面白かった。
日本の主要街道の起点、日本橋。
高島屋や三越での展示を観にいくときに散策はしているのですが、
日本橋そのものに注目することは少ない。
東京オリンピックの折に大規模な道路整備により日本橋の上に高速道路が架けられ、
影が薄くなってしまっているのが実情。
文化より経済を安易に重視した20世紀の過ちの跡がここに垣間見えます。
以前に散策したときに撮影した写真を元に日本橋と三井本館をふり返ります。
関東で唯一のライトの建築作品、自由学園明日館に行ってきました。
実は1年前の同じ頃にも訪れているのですが、
閉館間際で中には入れず。
今回1年がかりでようやく願いが叶ったり、というわけです。
時期も同じ春、ということで桜がキレイでした。
自由学園の創設者、羽仁吉一・もと子夫妻が建築家遠藤新を介して
帝国ホテル設計のために来日していたライトに設計依頼して
1921年から1927年の実に6年がかりで建てられたもの。
低い屋根、水平方向への強い線、地面と同じ高さの低い床。
プレーリーハウス(草原住宅)と呼ばれるライトの建築様式を
観察することができます。
JR池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分。
見学料400円で中を見学することができます。
写真撮影もOK。
同級生に教えてもらった自由が丘の古本屋。
デザインやアート関係の古書がそろってます。
6月に刊行されたばかりのCasa Brutusが早くも半額程度で置いてありました。
本の具合もよかったので購入しちゃいました。
タイトル通りニッポンのモダニズム建築が特集されたものですが、
その厳選作業はドコモモ(DOCOMOMO)という団体が行ったものだとか。
ドコモモ?
...NTTドコモとは関係ないみたいです。
というわけで読みました。SD選書。
著者は谷川正巳氏という日本人です。
建築の教授とのことですが、この本のほかにも数冊ライトに関する著書を
訳したり記したりしているようです。
大学の図書館は春休みで閉館なので目黒区の図書館で借りました。
ちなみに1967年初版ということでAmazonではすでに古書扱い。
本の写真だけでも...といってもSD選書はどの本も全身黒尽くめなので
写真とるほどのものでも...
...というわけでライトの建築物で唯一訪れたことのある、
NYのグッゲンハイムの屋内写真をトップ画像に置いてみました。
外側は僕が訪れたときは工事をしていて見事な外観が拝めませんでした。
...さて、ライトの建築で僕が知ってるのはこのグッゲンハイムの他には
落水荘、マリーン郡庁舎、日本は旧帝国ホテルぐらいなわけですが。
この本で少しはライトの建築精神が垣間見えたような気がします。