「村上春樹」と一致するもの

ダンス・ダンス・ダンス!

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マイペースで我が道を行く...的なこのブログですが。

こんなブログでも目を止めていただく方がいて、
時たま嬉しい出会いがあったりします。


最近知り合えたのは...なんとバレリーナ!
フリーで活躍するバレリーナの方がいらっしゃるとは知りませんでした。


  リーフレット ダンス / 近藤文子


その近藤文子さんが出演する公演の案内を頂いたので
宣伝させていただきます。
観覧希望の方は、上記の近藤さんのブログよりメッセージを送ってください、とのこと。


 【通算第112回新人舞踊公演 DANCEPLAN2011】

  2011年3月11日(金)開場18:30 開演19:00
  2011年3月12日(土)開場18:00 開演18:30
  全労済ホール/スペース・ゼロ [全自由席 ¥2800]
  (新宿駅南口徒歩5分)

  主催:社団法人現代舞踊協会


近藤文子さんは二日目、3/12に踊ります。

本人曰く。

  「ベートーヴェンの弦楽四重奏そのものを踊りで表現したく、
   音楽が体から奏でられているかのような
   『バレエ奏者』 になりたいと思っています。

   だから、物語性や感情を一切排除して、
   音楽を真っ直ぐに表現したいと思います。」


自らの身体で表現する、という自分にはない表現方法。
尊敬しちゃいます。

ダンスに興味がある方はぜひ会場に足を運ばれてはいかがでしょうか。


僕自身はダンスとは縁のない人生ですが。
小さい頃から恥ずかしがり屋で、人前で踊るのがどうも苦手で。

ただ美しいダンスを見るのは好きです。
洗練された身体のラインが見せる無駄のない動き、秩序のあるリズム。

「動」の美がそこにはある。


CHAPTER27

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大学のレポート課題で2008年のお正月映画(12月、1月に公開する映画)の
映画評を書くことになって。

観にいってきました。
ジョン・レノンを撃った男の物語。
ジョンを撃ったチャップマンはおろか、ジョン自身のことも一般常識程度しか
なかったのでこの映画を観る前に六本木ヴァージンシネマで上映されている
PEADE BED」を観てきました。


そして渋谷のシネクイントで上映されている本作を鑑賞。
シネクイントはパルコ3の最上階にあるシネマですが、
けっこうな座席数の割にはスクリーンが小さい。
天井が低い。
いかにも別用途の場所を急遽シネマにしたような、そんな感じ。


獄中のチャップマンに実際にインタビューした内容に基づいて
製作された映画だそうです。

物語はあまり抑揚がなく淡々と進みます。

チャップマンはなぜジョンを撃ったのか。

ダンス・ダンス・ダンス【村上春樹】

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ダンス・ダンス・ダンス〈上〉ダンス・ダンス・ダンス〈下〉


ノルウェーの森」ですっかり村上春樹にはまった。
続いて読んだのがこの「ダンス・ダンス・ダンス」。
上下二巻構成。
別にダンスをテーマにした物語ではない。

しかし。
人生は踊り続けなくてはならない。
「なぜ」踊るかなんて考えてはいけない。
そんなことをすれば人生そこで止まってしまうから。

しかししかし。
人生ときには立ち止まって後ろを振り返ってみるのも悪くない。
ずっと立ち止まりぱっぱなし、ずっと過去ばかり見てるのは良くないけど。


これはある男のそんな人生のふとした「立ち止まり期間」の物語。


ノルウェイの森【村上春樹】

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ノルウェイの森 上ノルウェイの森 下


文章も分かりやすく、あっという間に読み終えました。
一気に読ませてしまう、という点では東野圭吾作品には及びませんが、
人間の内面奥深くを描きながら一気に読みきらせる、
という点ではスゴイな、と思いました。

単順に心理描写が僕の感覚に似ているからかもしれないけど。
それを多くの読者にそう思わせている点がこの作家のスゴイところなんだろうな。

主人公ワタナベは自分だ。
違うのは過ごしてきた環境と経験。
ただそれだけ。


...ただそれだけで人の人生こうも違うものか。


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村上春樹訳 新時代の『ライ麦畑でつかまえて』。

他の訳者の訳を読んだことはないので、
村上春樹の訳風といったものはよく分かりません。
ただ、グレート・ギャツビーよりは読みやすかった。

しかしラスト50ページに至るまでは正直読むのが苦痛だった。
読みにくいからではなく、あまりに主人公ホールデンの吐く毒がキツイから。
ときおりホールデンの発する言葉の中に世の中の真理みたいなのが
ちらほら垣間見えるんだけど、最初は吐く毒のほうがきつくて
その真理がなかなか素直に受け入れられなかった。

でもラストはすごく良かった。
ラスト50ページまでの世の中のすべてを憎んでいるようなホールデンの毒は
このラストの良さを引き立たせるために必要なものだったのかもしれない。


物語自体はハイスクールを退学処分になった主人公が実家に戻るまでの
数日間を主人公自身の言葉で語られたもの。
出来事ではなく、主人公の心理描写が重点的に描かれています。

ホールデンほど毒にまみれてなくとも人間誰でもホールデンのように
思うことが一度や二度はあるはず。ぼくもある。
そしてその部分は人生を生きていく上でどうしようもなくせつない部分で
あったりする。それがこの物語を名著たらしめてるんだと思う。


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邦題「華麗なるギャツビー」で有名なアメリカ文学。
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ時も思ったのだけど、
どうもアメリカ文学というものは僕にはあまりピンとこない。
村上春樹曰く「これまで巡り会った最も重要な本」だそうですが...

こういう時、文化は言語によって大きく左右される、と感じます。
英語をただ直訳するだけでは、作者の表現を十分に感じ取るのは難しい。
そこに訳者としてのスキルがあるのかな、と思うのですが、
本作の他の訳を読んだことはないし、
村上春樹の訳も「ライ麦畑でつかまえて」しか読んでいないので、
客観的に彼の翻訳を判断することは難しいとは思いつつ、
結局現状では「ピンとこない」としか言えない。

「オールドスポート」というギャツビーの口癖はなかなかオシャレだとは思うけど。

いつかこの名作の良さが分かる日が来るのだろうか...