「コールハース」と一致するもの

ピーター・ライス自伝 あるエンジニアの夢見たこと

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セシル・バルモンドの本をAmazonで検索したら、
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で出てきた本。
Amazonってホント商売上手い。

しかし貧乏な僕はまずは図書館だけど。
図書館ってホント便利。
八王子キャンパスの図書館にありました。


セシル・バルモンドと同じく、Arup出身の構造エンジニア。
時代的にはライスが先輩にあたります。
セシル・バルモンドがコールハースやリベスキンドと組んだのに対し、
ピーター・ライスはレンゾ・ピアノやリチャード・ロジャースと組んで
多くの名建築、名構造を世に残しています。

  ・ポンピドゥー・センター(ピアノ&ロジャース)
  ・ロイズ(ロジャース)
  ・IBMパヴィリオン(ピアノ)
  ・メニル・コレクション美術館(ピアノ)
  ・ジェノヴァ港湾再開発の大桟橋(通称「ビゴ」、ピアノ)
  ・関西国際空港ターミナル(ピアノ)

とくにピアノとは「ピアノ&ライス・アソシエイツ」というユニットを一時期
組んでいたほど深い関係だったみたいです。


ピアノ&ロジャースのみならず多くの名建築家とも仕事しています。

  ・シドニー・オペラハウス(ヨーン・ウッツォン)
  ・CNITのファサード(ジャン・プルーヴェ)
  ・TGV/PERシャルル・ド・ゴール空港駅(ポール・アンドリュー)
  ・グランダルシュの「雲」(スプレッケルセン/ポール・アンドリュー)
  ・ルーヴルの逆ピラミッド(I.M.ペイ)
  ・ジャパン・ブリッジ(黒川紀章)
  ・ラ・ヴィレット(アドリアン・ファンシベール)


ヨーン・ウッツォンのシドニー・オペラハウスでデビューし、
ポンピドゥー・センターで一躍有名になった。
彼の携わってきた建築をざっと俯瞰するだけでも彼の残した偉大な功績が伺えます。
ピエール・ルイジ・ネルビ、オーヴ・アラップ、フェリックス・キャンデラなどと列せられる
偉大な構造家の一人なのでしょう。

そしてセシル・バルモンド、サンチャゴ・カラトラバなどの現代の大家ががこれに続く。

まだまだ未熟故にピーター・ライスの構造エンジニアとしての個性が理解できた、
というより建築家と構造エンジニアの関係が明確になった...
というのが正直な感想。


建築家だけでは大規模でユニークな建築は建たない。
構造エンジニアの存在意義をこの本は教えてくれる気がします。


恋する建築【中村拓志】

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コルビュジエといい、ライトといい、カーンといい、
はたまたコールハースやセシル・バルモンドといい、
どうして建築家が書く本ってあんなにわけが分からないんだろ...

と、愚痴をこぼしてたら同級生が紹介してくれた本。


中村拓志(ひろし)という新進気鋭の若手建築家が書いた本。
隈研吾事務所出身なんですね。


もちろん僕はこのときまで中村拓志氏を知りませんでした。


informal【セシル・バルモンド】

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セシル・バルモンドの名著。

400ページにわたる分厚い本で字も小さいのですが、
オールカラーでスケッチや写真が多く、
意外にあっという間に読み終えました。

しかし内容はさっぱり理解できない。
なんかべつの次元の話を聞いているみたいで。

それでも彼の言葉は僕を惹きつける。
構造の魅力が、構造の秘密がそこにはある気がした。


Cecil Balmond セシル・バルモンド【a+u臨時増刊号】

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大学の研究室で借りた本。

a+uのセシル・バルモンド特集。

最近知った建築構造エンジニアなのですがArupの人なんですね。
Arupで30年間活躍し、現在はArupの副会長。
この間の、Arupの展示ではこの人の存在に気付かなかったなあ...

コールハースリベスキンドの建築の構造設計を多く担当。
日本の建築家では伊東豊雄や坂茂あたりと組んでいるみたいです。


エンジニアサイドなだけに難解な文章で理解しにくいですが、
その中にも詩的な表現が多く現れているのが目を惹きました。


錯乱のニューヨーク【レム・コールハース】

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ル・コルビュジエの著書群に匹敵するほどの建築家の必読書らしい...
...ということで読みました。

しかしル・コルビジェの本と同じく、いやそれ以上に読みにくかった...
ハリウッドでのシナリオライター、という前歴から
もうちょっとドラマチックなものかと思ったのですが、
頭の中はすでに建築家モードだったようです。

この本は1978年、まだコールハースが建築家としては
まだ著名な作品もなく、無名の頃に出版されたのですが、
出版から2年後の1980年には売り切れたとか。
その後本業の建築に専念するということから1994年までの14年間
絶版が続いた後、ようやく再版となったとか。


摩天楼犇めく世界に冠たる大都市、ニューヨーク。
世界広し、といえどもここまで見事な摩天楼が密集する街はそうない。
それはただ強度ある岩盤地盤に恵まれたから、だけなのだろうか。
あるいはニューヨーク独自の様式がそこにはあったのか。


「マンハッタニズム」


コールハースがそう呼ぶニューヨークの独自様式とは、
はたしてどんなものだったのか。

その様式を理解することでこれからの建築の未来が見えてくるのだろうか。


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(出典:Wikipedia)


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磯崎新の建築談議シリーズ。
今回は最終巻、第12巻のクライスラー・ビル。
20世紀を代表する建物としてこのビルを取り上げてます。

20世紀といえば3巨匠(ライト、ミース、コルビュジエ)をはじめとして、
アアルト、ニーマイヤー、丹下健三、安藤忠雄など
モダニズムやポストモダンの巨匠などが候補として考えられると思うのですが、
建物がNYを象徴するものとはいえ、なぜウィリアム・ヴァン・アレンという
クライスラー・ビル以外これといった作品のない建築家の作品が
ピックアップされたのか?

しかも様式はモダニズムでもポストモダンでもなく、アール・デコ。

まあ磯崎氏独特のアイロニーも込められているのでしょうが、
20世紀の建築の1つの転換点としてピックアップし、
20世紀の建築全体の方向性を俯瞰しようとするものでもあるみたいです。


建築の持つ機能とは、含有する内部空間においてのみ存在するのか?
あるいは他に機能が存在するとすれば、
それらの機能よりも内部空間の機能が最優先されるべき機能なのか?


20世紀の建築は外部と内部のせめぎ合い。
...そんなところでしょうか。


現代建築に関する16章【五十嵐太郎】

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大学の助手さんの薦めで読みました。

タイトルのごとく現代建築に関する16のキーワードについて語るもの。
著者は東大・東大大学院卒の工学博士というエリート建築批評家。

別にエリートとか批評家というものを毛嫌いするわけではないのですが、
自分的にはあまり好きになれる内容ではなかったかな。

とは言っても建築家自身の言葉ばかりじゃ主観的な意見しか出てこない。
たまにはこういう建築家の周囲の声を客観的に聞くことも重要なのかもね。
キーワードごとに建築を語ることで、
自分の建築に対する考えを整理することもできるし。


建築とは多要素の集合体だ。
好きな側面もあれば嫌いな側面もある。


ピーター・ズントーが世界文化賞受賞

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[ブラザー・クラウス野外礼拝堂(2007年) ](出典:Wikipedia)


ふとテレビを見てたら。
世界文化賞の授賞式が近々あって、受賞者が来日している、というニュース。
建築部門はピーター・ズントーが受賞。


ピーター・ズントー...?
はて、どこかで聞いた名だ...と思ったら
以前見たLANDSCAPE OF ARCHITECTURES Vol.2のDVDで
出てきた建築家だ。

ここではスイスの温泉施設(ヴァルス)が紹介されていたけど、
あまりクセのない建築でよく分からないままだった...
そしてそれ以外の建築についてもWikipediaで見てもあまり作品の数はないみたい。


自分にとってはまだまだ未知の建築家なわけで。


The House Book ハウス・ブック【海外編1】

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The House Book

The Garden Bookと同じくPHAIDONからの出版で
世界中から選りすぐりの500のステキな家が収録された本。
2005年3月第1刷発行。


小ぢんまりとした個人宅から「これ家なの?」というくらい豪奢で巨大な宮殿まで、
世界中の「家」が網羅されています。

ステキな家屋にステキな庭園。
晩年はこんなところで過ごしたいものです。
実際に住めるかどうかはともかくまず、晩年までに、
「自分が住みたいのはこんなところなんだ」というはっきりとした
イメージをもっていられるようにしたい。

そのためにはいろんな家を見なくちゃね。