「オペラシティ」と一致するもの

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水戸芸術館で開催中の藤森照信展に行ってきました。

2008年の松井龍哉展以来、じつに9年ぶりの水戸芸術館。
磯崎新が手がけたその空間は、相変わらずの存在感でした。
そして本展もそんな存在感溢れる空間に見合う、濃い建築の展示でした。

藤森さんの展示ですが2007年のオペラシティアートギャラリーでの展示以来、
10年ぶり二度目の鑑賞となります。
実際の建築も、ワイルドなその風貌はスマートな都会の街並みに合わないせいか、
地方に多いため、なかなか訪れることが叶わず。
昨年、ようやく神勝寺の中の「松堂」に訪れることができたくらい。


藤森さんの建築は、現在主流になっているモダニズムの延長にあるスマートな弥生式の建築とは
対極にある縄文式建築です。
できるだけ直線から離れ、幾何学から離れ、無機質から離れるオーガニックなものです。
ただ、それはモダニズムを知らないとか、嫌いだとか、批判するといったヘイト要素から
出発するものではなく、元は建築史家という立ち位置から過去の様式を研究し尽くした上で、
現在の延長線上の未来の建築がより良い姿であるように模索したものだと思うのです。


Viva ! Christmas !!

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主なる神はその子に父ダビデの王座をあたえられる...(中略)...いと高きところにおられる神に栄光あれ。地では御心にかなう者に平和あれ。(小説「聖書」第2章マリア)


本来、クリスマスは「キリストのミサ」という意味で、
キリストが地上に降誕したことを祝福するものであり、
それ以上でもそれ以下でもない。

「愛の日」であることは間違いないけれど、
恋人たちためでもなければ、家族のためでもない。
「人」のためであり、神に感謝するためである。
エロスではなく、フィロスでもなく、アガペの日なのである。


クリスマスツリーは知恵の樹の象徴である。
アダムとイヴが犯した最初の罪の象徴でもある。
木のてっぺんの星はベツレヘムの星であり、
クリスマスボールはリンゴである。


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卒業制作の最終プレゼンも終わり、久々の展示見学。

久々のオペラシティ。


ドミニク・ペローについては、
名前をどこかで聞いたことがある、という程度で、
どんな建築を手がけたかはまったく知らなかった。

自分のなかの直感が、この展示を見たいと思った。
...単純に名前がカッコイイ、という類のものだろうけど。

このカンは、当たったような、外れたような。

好みで言うならば、正直それほど好きな部類じゃないかも。
しかし、それなりに学ぶところはあった。


「人間を凌駕する自然の中に人は存在すると認識することは、
 人間のありようを定義することではないでしょうか」


建築とは、自らを守るための壁を築くことである。

しかし、その壁が外界から隔絶されるものであってはならない。
これまでの建築はあまりに外界から隔絶されてきた。
これからの建築は、外界から自らを守ると同時に、
外界と交流するものでなければならない。


21010年カレンダー

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[1月-多摩川の初日の出]


毎年カレンダーは買わなくても誰かがくれてたので、
わざわざ自分で買うことはほとんどなかった。

が、大学に入って隠遁生活に入ったせいか、
今年はカレンダーはやってこなかった。


ないなら創れば?
...というわけで創ってみました。

以前の僕なら「創る」という選択などなかった。
そこに大学での学びの成果を感じる。


なければ創ればいいんだ。

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バイトの面接からの帰り道すがら、
かねてより楽しみにしていたセシル・バルモンドの展示に行ってきました。
久々の東京オペラシティギャラリー。

来年度大学に残れるかどうかの瀬戸際に、
入場料1,000円はきつかったけど。
まあ、あせっても仕方がない。


昔から計算は苦手だった。
にもかかわらず、バリバリ理系の高専へ進学した。
美大に入っておきながら、建築構造へ興味を持った。
自ら苦労を背負い込むような選択ばかりしている気がする。

しかしその一方で、
その選択には自分の本質に関わるなにかしらの意味がある気もしている。


得意か苦手か、できるかできないかで選択するのではない。
自分の中の好きか嫌いか、という声によって選択すべきである。


アーキテクト・スケッチ・ワークス

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有名建築家のスケッチ・ワーク集。


スケッチは頭の中のイメージを外に出すための最初のステップ。
身体(脳)の一番近くにあるものだけに、
スケッチをする人の個性が出る。

国内外の建築家のスケッチが実建築と一緒にたくさん載っているわけですが、
日本人建築家のそれは線が細く緻密。
スケッチの段階からきっちりダイヤの原石を研ぎ澄まそう、という姿勢が見える。

一方海外の建築家のそれは、線が太く、荒削りでダイナミック。
特にリベスキンドなんかそのスケッチだけで空間のイメージが滲み出る気がする。
...好みの問題かもしれないけど。


美大にはいるまで、スケッチなんてほとんどしたことがなかった。
もちろん正規のデッサン教育も受けていない。

我流ではあるけれど、量を積めばそれなりに形になるものなのかな。


芸術の秋

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個人美術館の課題
来週月曜の最終プレゼンに向けて、最後の追い込みの最中ですが。

できるだけ曲線を多用して有機的な造形・空間にしようと
模型を作りながら模索しているわけですが。


...形が卑猥すぎる。^^;


通常課題のプレゼンは受講学生と先生以外にとくに見物人はいないのですが、
今回はSCコース2年と一部課題もかぶっていることもあって、
2年生が見に来るのと、大学のサイトで授業異風景を紹介するコーナーがあって、
今回僕らの課題がピックアップされて、最終プレゼンを取材に来るみたいなのです。
狭い教室にゲスト満載。


...というわけで珍しく多数の観客人の中でのプレゼンで、
恥ずかしい作品を見せたくはないのですが...

...今日、屋根をつけてみたら、それなりの格好になりそうな...
...気がする。


...不安だ。


なにはともあれ、芸術の秋です。

横浜みなとみらいナイトウォーク

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[横浜三塔のひとつ、<クイーン>横浜税関]

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大さん橋を散策した後、みなとみらいまで歩きました。


順路は、

大さん橋 → 赤レンガ倉庫 → Y150 → 観覧車 →
パシフィコ横浜 → QueensSqure →大道芸人広場 →
ドックヤード → 日本丸 

...まで行ったあとまたQueensSqureに引き返して
マックでお茶して横浜美術館の前を通って
みなとみらい駅へ。

Y150は中には入らず会場横を素通りしただけ。


けっこう歩いたなあ...


東京オペラシティガレリア活用提案【最終プレゼン】

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第2セッションが終わりました。


...なんなんだ、この後味の悪さは。

原因はいろいろ考えられるけど。
一言で言うななら、やっぱり自分の力不足なのだろう。


新宿の初台にある、東京オペラシティのガレリア。
新国立劇場とオペラシティの間にある幅15m、長さ200mの細長い空間を使って
「なにか」を展示する空間を提案する。

それが今回の課題。


新しく空間を作り出すことと、今ある空間を活用してコンテンツを考えだすこと。
...両者は果てしなく別物ではないだろうか。


TAPIO WIRKKALA eye, hand and thought

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建築ネタばかり続くとPD系の読者が離れていくので、
たまにはプロダクトネタを。
(そもそもそんなに読者がいるか、という疑問はおいといて...)


およそ2年ほど前にオペラシティのアートギャラリーで、
北欧デザインの展示があったわけですが、
そこでとある一人のデザイナーに目が留まりました。


Tapio Wirkkala、日本語では「タピオ・ヴィルカラ」と表記するようです。
Wikipediaによれば「フィンランドを代表するのデザイナー、彫刻家」とあります。
デザイナーよりは彫刻家というほうがしっくりくるほど、
彼の作り出す形は独創的で、それでいて美しい。


そんな彼の作品集を図書館で見つけました。
洋書なんで写真をぺらぺら見るだけですけど。