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大学の図書館で借りた本。
以前ゲーリーの映画を見て、ビルバオのグッゲンハイムにすごく惹かれました。
本書はこの10年間の主な作品24点をゲーリー自身の言葉で紹介するもので、
ゲーリーの建築哲学を垣間見ることのできます。
建物は直方体、という常識を覆し、曲面を多用し、
時にそれらが風にはためいているかのごとく建築に「動き」を与える。
(カラトラバのように実際に動かすわけではないのですが)
どの作品も一見してゲーリーの作品だと言うことが分かる。
どの作品にも「ゲーリーらしさ」が現れている。
それでいて、彼はクライアントの意向をとても大切にしている。
デザイナーにエゴはいらない、自己表現はいらない。
このような言葉をよく耳にします。
自分はそのことについてとても懐疑的です。
デザイナーは造形マシン、アイデアマシンじゃない。
エゴとエゴとの折り合い。
それがデザインであり、コミュニケーションである。
ゲーリーやリベスキンド、カラトラバのような建築家はそれを教えてくれる。
THE ARCHITECTS' JOURNAL: Victory in Vilnius for Hadid
(残念ながら現在はリンク切れ)
どうやらアブダビに続いてリトアニアにもグッゲンハイム美術館ができるみたいですね。
そのコンペにザハ・ハディドが優勝したとか。
世界各地に分館があるグッゲンハイム美術館は
フランク・ロイド・ライト設計のNY、
フランク・ゲーリー設計のビルバオ、アブダビとなど
美術館自体がアートであることで有名です。
このほかにもベネチアやラスベガス、ベルリンにもあるみたいですが、
こちらはどうやらオーソドックスなものらしい。
いつか全部の分館を制覇したいものです。
渋谷Bunkamuraのル・シネマで「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」を観てきました。
Bunkamuraにシアターがあったなんて、今回はじめて知ったよ。
国立新美術館のモネ展、森美術館のル・コルビジェ展で相互割引実施中。
それぞれの展示会の半券提示で100円ほどの割引が受けられます。
[チケット]
自分はポストカード付き前売り券を買ったのでこの割引特典は受けなかったのだけど。
(まあ前売りも同程度の割引なんだけど)
[前売り特典ポストカード(当日でも200円くらいで買えるけど)]
で、映画の感想ですが、やっぱりすごくよかった。
彼の建築の原点、というか、ポリシーというかそんなものを垣間みることができた気がします。
そしてやっぱり建築やってみてーなー...なんて思ったりして。
[アブダビ海洋博物館:安藤忠雄設計]
中東なんてかつて一度も行ったことないけど。
21_21 DESIGN SIGHTでの安藤忠雄展で海洋博物館の模型をみて、
一躍行きたくなりました。
といっても完成するのは2018年と、かなり先ですけどね。
[追記]
2019年現在、残念ながら計画は実現されていないようです。
延期されたとも、中止されたとも聞きますが、はっきりした情報が得られず不明。
メキシコに似たようなコンセプトの建物が建ったらしいですが...
ニューヨークのグッゲンハイム美術館に行ってきました。
巨匠フランク・ロイド・ライトの晩年の傑作。
アメリカの鉱山王ソロモン・R・グッゲンハイムが有する現代アートコレクションを
展示する美術館としてライトに設計依頼したのが1943年、
ライトの設計案が承認されたのが1949年、
さらに建築許可を得て建物が完成したのは10年後の1959年、
ライトの死後半年後のことであった。
残念ながらライト自身は完成した姿を見ることはできなかったんですね。
映画「Touch the Sound」でエヴリン・グレニーがここで天井を見上げるシーンを見て、
かねてより訪れてみたい、と思ってたんですが...