本屋さんで見つけた世界中のステキな庭園集。
2005年3月第1刷発行。
世界でもっとも影響力のある造園家ーデザイナー、パトロン、庭園所有者を500人選んで解説したもの。
実際ある庭園もあれば、絵とか文献だったりさまざま。
日本からも古くは慈照寺銀閣や鹿苑寺金閣、龍安寺石庭から
近代では安藤忠雄まで多くの庭園が紹介されています。
一生のうち晩年はこれぞという庭園で穏やかに過ごしたいものです。
この本の中にあるか、はたまた自分で築くのかは分からないけど
少なくとも晩年までにはこれぞというイメージが思い浮かぶように
たくさんの良い絵、いい風景を見たいと思います。
マイ・ピックアップ50選。(海外33選+国内17選)
※画像はネットから拾ってきたもので、本書中の写真とは必ずしも一致しません。
本記事では国内の17選を紹介していきます。
こちらはいつか訪れるのも夢じゃない...かな?
世界で初めての絵画庭園。
大塚国際美術館に比べると格段に規模は小さいですが、気軽に行ける屋外陶板画美術館。
尊氏は夢窓疎石の影響を受けているのだとか。
金閣ではなく、銀閣が選ばれているのはなぜなのだろう。
龍安寺の流れをくんだ臨済宗の禅寺庭園。
桂離宮・仙洞御所とならび、王朝文化の美意識の到達点を示すものとなっている。
元は後水尾天皇の山荘であった幡枝御殿を寺に改めたもの。
大小40余りの庭石は上皇となった後水尾天皇が自ら配したといわれる。
円通寺庭園は借景の美しさで名高い。
百姓から成り上がった天下人が作る庭とはいかようなものか。
九州に富士山が!
「苔寺」で有名ですね。
北政所ねねんが夫である秀吉の死後、余生を過ごした場所。
境内には小堀遠州が設計した庭園に千利休の二軒の茶室が移築されている。
11.小川治兵衛ー無鄰菴(京都)
本書中では「無隣庵」とあるがたぶん誤記。「無鄰菴」が正しい表記と思われる。
山縣有朋の京都の別荘の庭を小川治兵衛が作庭した。
本書中では「表千家」とだけあるが、これは流派の名である。
表千家を象徴する茶室が「不審菴」である。
13.重森三玲ー東福寺(京都)
方丈の四周にめぐらせた4つの庭園が特徴的。
2014年に拝観。
本書中では「正伝寺山水」という人が作ったかのようにあるが、たぶん誤記。
作庭者は不明。ネットでも情報が少なく正確なところがよく分からない。
本書中では「竜安寺」となっているが「龍安寺」が正しい表記らしい。
石庭で有名な龍安寺ですが、かつては池泉回遊式の庭園のほうがメインだったらしい。
石庭の作庭者は相阿弥となっているが諸説あり、正確なところは不明らしい。
16.鈴木昌道ー個人庭園(秩父)
ネットで画像見つからず。
謎多き作庭家。
掲載の庭園も個人宅のため、拝観するのは難しいんだろうな。
17.智仁親王ー桂離宮(京都)
ブルーノ・タウトによって再発見された日本の美。
2008年に拝観しました。
それにしても京都からのピックアップが多いなあ。
京都意外にも良い庭たくさんあるのに。