外国人建築家によって再発見された日本の美・桂離宮【京都市西京区】

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念願の桂離宮へ行ってきました。

京都の桂川そばに建つ桂離宮は江戸時代初期から中期にかけて皇族・八条宮家の別邸として、
八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られました。
古書院を中心とした簡素な建築群と池泉回遊式の庭園によって構成されています。
昭和初期に来日したドイツ人建築家ブルーノ・タウトによってその魅力がクローズアップされ、
世界に広まるきっかけとなりました。


予約は1/9 10:00~ということで前日に京都入りして駅前のホテルに宿をとる。
翌日京都駅から市バス(33系統)に乗り、桂離宮前で下車。
8:45のバスに乗り9:10頃バス停下車。
そこから歩いて8分ほどで入口に到着。
受け付けは20分前からなので付近を散策して時間をつぶす。
20分前になって受付(予約票を渡すだけですが)をすると、
時間まで待合室で待機。待合室では桂離宮のビデオが流れてます。
待合室にはロッカーもあるので重い荷物も預けることが出来ます。


...そしていよいよ参観開始!
僕らのグループは、カップル3組と女性一人、男性一人(僕)の計8人。
ガイドの他に付き添いが一人つきます。

皇族の庭園らしくガイドさんの喋りも麻呂口調。
宮内庁の人ってみんなそうなのかな。


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以下順路に従って写真をアップ。

ガイドさんの説明を半分聞き流しながら写真を撮りまくりました。
撮影できる場所が限られる上に1時間という時間制約もあって
なかなか満足のいく写真を撮るのは難しかったです。

まずは表門。いわゆる正門です。
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めったに開くことはなく、
参観者も含め普段の出入りは黒御門と呼ばれる別の門からになります。


表門奥の御幸門そばの御幸道。
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御幸門。
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そして外腰掛。
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いわゆる厠(トイレ)休憩所。


州浜及び天の橋立。
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いわゆるあの天の橋立を見立てているのでございます。


松琴亭。
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桂離宮で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室...みたいです。


賞花亭。
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苑内で最も高い位置にあります。


園林堂。
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本瓦葺宝形造りという変った形の屋根。
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園林堂への太鼓橋。
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笑意軒。
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借景が見事。
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そしてメインの書院。
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古書院、中書院、新御殿が雁行型に並んでいます。
古書院の月見台はその名のごとく月を鑑賞するための場所。
書院の中は観ることはできず。


月波楼。
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これまた窓越しの風景が素晴らしい。
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御輿寄。
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書院の玄関。


その他諸々。
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最後は住吉の松。

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庭園の全景を一気に見せず小出しに見せていく、という意図が
よく表れている場所。松のおかげでその奥の景色が見えません。


桂離宮では「真行草」の教えが示されているのですが、それが一番表れるのが敷石。

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1時間弱で参観は終了。

お金払ってもいいからもっとじっくり参観できるコースを設けてほしいなあ。
こうあわただしくちゃあこの庭園の魅力の半分も味わえやしない。

朝から夜まで1日かけて朝陽と夕日を拝み、夜は月と星が拝めたら
どんなにか素晴らしいだろう。


でもまあとりあえずは満足。
素晴らしきかな、日本文化。


【information】オフィシャルサイト

アクセス:阪急京都線 桂駅から 徒歩20分、市バス 桂離宮前から 徒歩8分
事前に参観申し込みが必要

自分が参観した時は無料で参観できましたが、現在は有料(1,000円)となっているようです。
当時から参観希望者が多く、自分は3ヶ月待ってようやく参観できました。
これを解消すべく、現在は1回の定員を40名に大幅に増やしたみたいですね。
待ちが少ないのはいいことですが、人数が増えるのはちょっとなあ...