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今年は共通教育科目を上野毛では二科目履修しています。
そのうちの1科目が中村隆夫先生の「特講Ⅰ」。
3年連続で同じ先生の授業をとっているのはこの中村先生だけ。
2年生までは絵画や彫刻などのアートの王道を学んだわけですが、
特講Ⅰはテーマは「文学」。
もう1科目の「生物と芸術」は「美術解剖学」。
ちょっと変わった路線を学んでます。
で、特講Ⅰではジョン・ダン、フローベール、ロートレアモン、
ボードレール、オスカーワイルドなどの作品をオムニバス形式でピックアップ、
短い期間なので作品の抜粋部分のプリントで概要を学んでいく、という形式。
んでせっかくだから、ということで
フローベールの代表作、「感情教育」を読んでみました。
意外にも大学の図書館になかったので、
世田谷区の図書館で借りました。
岩波文庫の上下巻構成。
[マルク・シャガール『時は岸辺のない河』]
しばらく更新が空きました。
とくに仕事を真面目にしているわけでもないのに、
師匠も走る季節だけになにかとばたばたしていた気がします。
模型作ったり、課題やったり、これまでの作品データを整理したり、
...体調崩したり。
この週末で共通教育科目の授業が全て終わりました。
今年も全ての科目で8割以上出席して真面目に受講しました。
んで突然ですがお気に入りアートシリーズ。
シャガールの「時は岸辺のない河」。
中村先生の特講Ⅲの授業でピックアップされたもの。
[ダ・ヴィンチ 手稿に基づく鳥人間の模型]※出典:ダ・ヴィンチ展図録
大学の共通教育の授業。
中村先生の特講Ⅲでは例のマシンガントークが冴え渡り、
2ヶ月前にしてすでに予定の授業内容が終わってしまい、
付録的な講義が突発的に行われております。
それはそれで面白いのだけど。
今回はレオナルド・ダ・ヴィンチがテーマでした。
ラファエロ、ミケランジェロと共にルネサンスの三大画家と称された芸術家。
同時に幾何学や人体、自然科学、飛行機などあらゆる分野に興味を示し、
膨大な手稿を残した優れた科学者である。
人類史上最も優れた人間の一人とも賞される天才の素顔とは?
...なかなか面白いテーマでしょ。
[クロード・モネ『マヌポルト、エトルタ』1885年 フィラデルフィア美術館]
大学の基礎教育科目で「特講Ⅲ」という授業を選択しています。
講師は「社会と芸術」の中村隆夫先生。
内容はあらゆる世代の絵画の技法とか表現方法を学ぶもの。
その特講Ⅲの前期のレポート課題は、自分で絵画作品2点を選んで
テーマを設定して論じなさい、というもの。
...というわけで最も好きな画家である印象派のモネの絵をピックアップ。
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大学で「社会と芸術」という授業を選択していますが、
その講師である中村隆夫先生の著書。
授業ではゴヤにはじまり、
ダダイスムからシュルレアリスムへときたところで夏休み。
夏休み明けからはダリとロルカ、ピカソあたりからスタート予定。
けっこうな年齢にも関わらず革ジャンにジーパンがよく似合う。
長髪で白いアゴヒゲで見た感じいかにも芸術家肌。
機関銃のようにしゃべるけど話し方もユニークで聞いていて飽きない。
僕に美術をもっと身近にしてくれた人の一人です。
本書は授業ではあまり扱うことのない、象徴主義がテーマですが、
現実を疑問視し、厭世的になるあたりはダダイスム、シュルレアリスムへの
布石となる部分があるといえます。
授業での機関銃のような口調そのままのような文面で、
中にはけっこう理解に苦しむ部分もありますが、
概ね芸術は哲学であり、
「自分とはなにか」とか、「自分がすべきことはなにか」とかいうことを
普段から考えているような人には面白い本だと思います。