ついこの間まで、東京に何年かぶりに積雪するほどの寒さだったかと思えば、
早いところではすでに桜の花が開花しはじめているほどの陽気。
ふとテレビをぼーっ...と眺めていると、
天皇が住まわれる御所を設計した内井某という建築家の展示を、
陛下が見学されている...とのニュースが流れていました。
そこでググって見ると、世田谷美術館で今月一杯までの展示。
内井昭蔵の思想と建築 自然の秩序を建築に
「自然の秩序を建築に」というフレーズに惹かれて、見に行ってきました。
隈研吾の「負ける建築」を読んでからというもの、
「建築は自然から断絶した存在である」ということが頭に引っかかっていた。
建築は自然と断絶するところからはじまるのだろうか。
建築が自然と「共生」する道はないのだろうか。
石山修展に続いてダニ・カラヴァン展を見に世田谷美術館へ行ってきました。
またもや建築系の展示ということでワクワクです。
この展示会はGA Galleryに置いてあったチラシで知りました。
もちろんダニ・カラヴァンなんて初耳。
「環境彫刻家」という肩書きのイスラエル人だとか。
オフィシャルサイトを見る限りでは建築に近い作品を作る人みたいです。
ゲーリーやリベスキンドなど、ユダヤ系には意外と著名な建築家がいますよね。
本展では二次元と三次元での表現の違いをまざまざと感じました。
二次元と三次元の両方を極めることはできない。
二次元を極める人は三次元に進む必要はないし、
三次元を極める人は二次元では満足できない。
さらに造形の意味というか、魅力というか、
そういうものについても考えさせられました。
幾何学図形はなぜゆえに存在するのだろう。
どうして僕らは幾何学図形に惹かれるのだろう。
...僕が惹かれるものの原点について考えるヒントを与えてくれる気がした。
毎度のことながら会期終了間際にしてようやく行ってきました。
石山修武の「建築が見る夢」。
初の世田谷美術館。
日曜美術館で石山修武氏が紹介されてるのを見てはじめてその存在を知り、
ぜひともこの展示会に行きたいと思ってました。
建築系の展覧会というと、GAギャラリーなどのように模型とCGとパネルだけ、
というなんとも単調で味気ないものになりがちなのですが、
この展示会はちょっと違ってた。
いや、基本はやはり模型とパネルとCGなのですが、
模型のスケールがデカイ。数も多い。
壁に貼られた無数のドローイング。
さらに氏のちょっと変わった志向の建築が独特の雰囲気を醸し出していました。