同級生がくれた本。
出版・社会思想社、初版1965年。
もらった本は1998年の第19刷版。
かなりのロングセラーだったようですが、現在はほぼ絶版状態。
古い本だけど、かなり濃い。
1年生のときにデザイン史の授業を受けたけれど、
この本はそれを補って余りある。
自分がクラシカルに固執するのは単に懐古主義だからではない。
別に過去を知らずとも、新しいものは作れるのかもしれない。
新しい、ということはただそれだけで価値がある。
しかし、ややもすればその価値だけに依存しがちでもある。
そして、新しさを失ったとき、その価値も消えてしまうのである。
新しいものが新しいものでなくなったとき、
それが生き残ってゆくには、新しいだけでない、ずっと残っていく価値、
「本質」が芽生えていなければならないのである。
今を生きる自分が過去のものと出会うとき、
その過去は本質を備えているが故に生き残った良質なものたちである。
だから人はクラシカルを学ぶべきである。
故きを温めて新しきを知れ。
年末年始にかけて「美の巨人」でフランスの礼拝堂が特集されてました。
レオナール・フジタ(藤田嗣治)の礼拝堂、マティスのロザリオ教会、
そしてコルビジェのロンシャンの礼拝堂。
教会が好きだ。
とくに熱心なキリスト教信者ではないけれど。
キリスト教に限らず、
日本の神社や仏閣、中国やインドの仏教寺院、イスラムのモスクなど、
宗教建築はいずれも美しい。
どうして宗教建築はかくも美しいのだろうか。
それは人々の「信じる心」を具現化したものだからだろうか。
...信じる心は美しく、疑う心は醜い。
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大学の研究室で借りたDVD。
6つの建築と建築家を紹介するオムニバスDVDシリーズ。
いきなり第3巻から観たのは多摩美の助手さんオススメの建築家がいたから。
その建築家については別記事にて紹介します。
・シカゴ公会堂/ルイス・H・サリヴァン
・オペラ・ガルニエ/シャルル・ガルニエ
・カサ・ミラ/アントニオ・ガウディ
・セイナッツァロ町役場/アルヴァ・アアルト
・ラ・トゥーレット修道院/ル・コルビュジエ
・ユダヤ博物館/ダニエル・リベスキンド
六者六様の見所があるわけで。
アルヴァ・アアルト (SD選書 34)
SD選書、今回は北欧の巨匠、アルヴァ・アアルト。
著者の武藤氏は1960年から1年間、実際にアアルトの事務所で働いた経験があり、
日本で最初のアアルトの解説本である本書を執筆することになって、
1967年に再びフィンランドを訪れ、アアルトの諒解を得て1969年に刊行されました。
つまりこの本はアアルトが存命中に記されたもので、
当然ながらアアルトの晩年については記述されていません。
例えばフィンランディアホールとか。
アアルト建築の外観は20世紀の三大巨匠コルビュジエ、ミース、ライトに
比べると見劣りする感は否めない。
しかし本書冒頭にはこうあります。
"建築-その真の姿は、人がその中に立った時にはじめて理解されるものである"
〜 アルヴァ・アアルト 〜
外観より中身。
空間を包むものではなく、包まれる空間。
アアルトの建築はどうやらそういうものらしい。
佐藤卓「water」展に引き続き「北欧モダン」展へ。
六本木から新宿へは大江戸線で1本で行けるんですね。
初めて知った。
新宿はオペラシティアートギャラリーへ。
コンセプト的だったwater展とうって変わってこちらはダイレクトに「ものづくり」。
イスを中心に北欧のモダンデザインの現物を見ることができます。
こちらもすごく良かった。
やっぱホンモノはいいっす。
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デザイナーズ・チェア・コレクションズ 320の椅子デザイン
大学の図書館で見つけました。
Amazonの画像だとカバーは古びた感じのピンクカラーですが、
実物はもっときれいなピンクです。
世界中の著名なデザイナーによるチェア320点を紹介しています。
夏休み明けの第3セッションから今度はイスをつくることになるのですが、
その予習として借りました。
夏休みはこれで良いインスピレショーンが得られるといいなあ...