「中村隆夫」と一致するもの

感情教育【フローベール】

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今年は共通教育科目を上野毛では二科目履修しています。
そのうちの1科目が中村隆夫先生の「特講Ⅰ」。
3年連続で同じ先生の授業をとっているのはこの中村先生だけ。

2年生までは絵画や彫刻などのアートの王道を学んだわけですが、
特講Ⅰはテーマは「文学」。
もう1科目の「生物と芸術」は「美術解剖学」。
ちょっと変わった路線を学んでます。


で、特講Ⅰではジョン・ダン、フローベール、ロートレアモン、
ボードレール、オスカーワイルドなどの作品をオムニバス形式でピックアップ、
短い期間なので作品の抜粋部分のプリントで概要を学んでいく、という形式。

んでせっかくだから、ということで
フローベールの代表作、「感情教育」を読んでみました。

意外にも大学の図書館になかったので、
世田谷区の図書館で借りました。
岩波文庫の上下巻構成。


クレマチスの丘1・ビュフェ美術館【静岡県長泉町】

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春休み最後の遠出にクレマチスの丘に行ってきました。

お目当てはビュフェ美術館と桜です。


本当は佐倉にある川村記念美術館のマーク・ロスコ展を見に行くつもりでした。
「佐倉で桜」を洒落込もうかな、と。

しかし先週の日曜美術館でビュフェの展示情報を見て、急遽こちらに変更。

新日曜美術館は今春からタイトルを「日曜美術館」に戻し、
キャスターも黒沢保裕アナ・檀ふみペアから、
姜 尚中・中條誠子アナへチェンジ。

黒沢アナの落ち着いたダンディーな声と檀さんのちょっとおとぼけた声の
組み合わせが妙に心地よくて好きだったんですが。
姜 尚中氏はちょっと口調がきつめ、中條アナがちょっと頼りなさげ、
というのがちょっとね...


まあとにかくそんなわけで春休み最後の朝、早起きして静岡は三島へ出発。

自由が丘で東横線に乗り換え横浜まで。
横浜から東海道線で熱海まで。
熱海でまた乗り換えて三島まで。

二時間ちょっと、と意外な近さです。
しかしSuicaは熱海までしか使えないのでご注意。

三島からは無料シャトルバスで25分程度。

クレマチスの丘はヴァンジ彫刻庭園のあるエリアと、
ビュフェ美術館、井上靖文学館のあるエリアの2つのエリアで構成。
チケットは3つのミュージアム共通チケットというのがあって、学生料金で1,300円。
メルマガを購読すると、200円割引されます。


まずは一番の目当てであるビュフェ美術館エリアへ。


モネの魅力

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[クロード・モネ『マヌポルト、エトルタ』1885年 フィラデルフィア美術館]


大学の基礎教育科目で「特講Ⅲ」という授業を選択しています。
講師は「社会と芸術」の中村隆夫先生。


内容はあらゆる世代の絵画の技法とか表現方法を学ぶもの。
その特講Ⅲの前期のレポート課題は、自分で絵画作品2点を選んで
テーマを設定して論じなさい、というもの。


...というわけで最も好きな画家である印象派のモネの絵をピックアップ。


象徴主義―モダニズムへの警鐘【中村隆夫】

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大学で「社会と芸術」という授業を選択していますが、
その講師である中村隆夫先生の著書。

授業ではゴヤにはじまり、
ダダイスムからシュルレアリスムへときたところで夏休み。
夏休み明けからはダリとロルカ、ピカソあたりからスタート予定。

けっこうな年齢にも関わらず革ジャンにジーパンがよく似合う。
長髪で白いアゴヒゲで見た感じいかにも芸術家肌。
機関銃のようにしゃべるけど話し方もユニークで聞いていて飽きない。
僕に美術をもっと身近にしてくれた人の一人です。


本書は授業ではあまり扱うことのない、象徴主義がテーマですが、
現実を疑問視し、厭世的になるあたりはダダイスム、シュルレアリスムへの
布石となる部分があるといえます。

授業での機関銃のような口調そのままのような文面で、
中にはけっこう理解に苦しむ部分もありますが、
概ね芸術は哲学であり、
「自分とはなにか」とか、「自分がすべきことはなにか」とかいうことを
普段から考えているような人には面白い本だと思います。