卒業制作テーマ発表

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5月ももう終盤。

これまでの学年なら最初のセッションがそろそろ終わる頃。

しかし4年生は卒業制作1本の長丁場。
まだはじまったばかり。

しかしそろそろテーマを決めて動きはじめなければヤバイ。


...というわけで5/17(月)に最初のテーマ発表プレゼンがありました。
これはオフィシャルなものではなく、空間デザインコース担当の講師陣に
自分がやりたいものを知ってもらうための内輪的なもの。


「構造」を意識したものを創りたい。
「自然」を意識したものを創りたい。
「ものづくり」を意識したものを創りたい。

ここまでは早い時期から決めてはいたものの、
じゃあ具体的になにを創るか。
そこがなかなか決まらない。

とりあえず直前でテーマを設定し、急ぎプレゼン資料を作成。

この時点で手を動かして作ったものゼロ。

予想通りのスロースタート。

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僕が着目したのは、大学の中庭。
ここを魅力的なものを置いて、もっと魅力的な場所にしたい、という
いたって身近でシンプルなテーマ。

はじめてこのキャンパスを訪れたとき、「これが美大か」と少なからず失望したものだ。
しかし3年間この場所で過ごしてみると、
「郷に入っては...」で環境に適応するというか、愛着が湧くというか、
細かいところに目をこらしてみると、ところどころにに「良さ」が潜んでいる。
中庭もそんな場所の一つ。

中庭が持つ潜在的な「良さ」をかき集め、生かしつつ、
「構造」という観点から新たな魅力を提案する。


制作ポリシーとしては、

コンテンツとしてではなく、あくまでハードとしての造形美にこだわる。
できるだけ少ない人数で簡単に組み立てられ、
同時に大切に保存したいので、簡単に解体できる構造とする。
つまりテンポラリーなものとする。

保存時は省スペース、展開時に必要スペースを確保するため、
ヒューマンスケール内の基本ユニットを組み合わせて構成するものとする。

自分とその周囲が過ごすための空間を自分で創って、周囲に判断を仰ぐ。
それを一番体感するために、今一番自分に近い場所である中庭を選びました。


さて、そのアプローチ方法としては...

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1.単純に壁と屋根で「覆い」を創ってスペースを創る。
2.中庭で遊ぶための「遊具」を創る。
3.地下化してスペースを確保。
4.中庭でくつろぐためのベンチを創る。
5.周囲の樹木と調和する樹木状のピラーを創る。

コンテンツ提案をする気はあまりないので、1.及び3.は却下かな...


先生たちには概ねやりたいことは伝わったと思う。
あとは「さっさと手を動かせ」といったところでしょうか。

次のプレゼンはおよそ1ヶ月後。

それまでひたすら手を動かして、それなりの方向性をつかまねば。