夢の島熱帯植物館【大宇根弘司|東京都江東区】

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[アオノリュウゼツラン]

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夢の島熱帯植物館に行ってきました。

通常は夕方5時で終わるのですが、この日は夜間開館日で21時まで延長。
夕涼みがてら行ってきました。


とにかく緑が見たかった。
建築と自然の良い関係を見たかった。

大きな鉄骨フレームとその中の自然。
デザイン黎明期の水晶宮(クリスタル・パレス)が頭の中に浮かぶ。

建築は自然から切り離してきた。
それが「人間らしさ」だと思っていた。
が、それは人間ではあっても、生命体としてあるべき姿ではなかった。


だから建築は自然との良い関係を取り戻さねばならない。


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[昼間はこんな感じ]


この施設は隣地にある清掃処理工場の処理余熱を再利用した温室植物園。
大宇根弘司設計で1988年の開館。


冬は暖かくていいんだろうけど、
極暑の夏においてはさほどメリットはないようです。
気温が下がる夕暮れ時から向かったのだけど、
温室はけっこうな蒸し風呂状態。

逆に植物園の外の方が風が涼しく、夕涼みには最適でした。
外では夜間開館のイベントでミニコンサートなどが開催されていて、
のんびりとしたボサノバが清涼感を増して、とても気持ちのいいひとときでした。


そばにはヨットハーバー。
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夕暮れ時でいい感じ。


植物館前の運動施設。
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なかなかすっきりした造形でこちらもいい感じ。


半球をいくつか組み合わせたような外観。
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ヒマワリとマッチするね〜


ファサード。
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イベントホール外観。
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この日はホールの中ではなく、ホールの外でミニコンサートが開かれてました。


エントランスホール。
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大温室の中。
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イベントホール。

樹木を思わせる中央の大黒柱。
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イベントホールではさまざまな展示が。
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草花のアーチ。
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手軽な壁面緑化ツール。
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本格的な壁面緑化も。
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帽子も緑化。
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さまざまな花たち。

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マンゴーも。
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ラフレシア
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...の模型なので、覆いは要らないと思うんだけど。


一周してエントランスホールに戻ってきて。
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月見草。
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大温室で収穫されたバナナ。
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アフリカのマスク?
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出かける前、クリスタル・パレスを勝手にイメージしていたこともあったせいか、
ボリューム的にはちょっとものたさなさを感じてしまった。
人々が植物への関心を失ってしまった時代感もさることながら、
新木場、という場所自体、新都心として勃興に失敗し、寂れてしまった、
という感も強く、もの悲しさがそそられる。
素人の勝手な推測だけれど、かろうじて維持している、という感が否めない。

もう少し人手とコストをかけて整備すれば、もっと良い場所になるんじゃないだろうか。


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最後に先着50名に配られる月見草のプレゼントをもらって帰ってきました。

これまでことごとく観葉植物を枯らしてきたけれど、
誕生祝いにもらった「華のない花」がいまだに元気なことでいい気になったんだな。

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[誕生祝いにもらった『華のない花』]


月見草は元々雑草系らしいので、
格別細心の注意が必要というわけでもなさそう。

あえてツボミすらも見あたらないものを選んだ。
これが見事に咲いたら...


なんかいいことが起こりそう、という気がするのは気のせいだろうか?


【information】

アクセス:地下鉄有楽町線・JR 京葉線・りんかい線「新木場」駅下車 徒歩15分

開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日

入館料:一般250円、65歳以上120円、中学生100円
    都内の中学生及び小学生以下は無料