[日本工芸会奨励賞 『欅造木目沈金盛器(けやきづくりもくめちんきんもりき )』](出典:日本工芸会)
新日曜美術館で紹介されていて、今年もこの季節が来たんだなあと。
去年高松宮記念賞を受賞した「月暈」はいまだにその輝きを失わない。
さて、今年の受賞作品の中から気に入ったものを4つほどピックアップ。
(画像は日本工芸会のもの)
一番好きなのはトップ画像の「欅造木目沈金盛器(けやきづくりもくめちんきんもりき)」。
玉井智昭さんの作品で日本工芸会奨励賞受賞。
ただ丸いだけなのに美しい。
そこに特別なものなどないようなのに心を惹きつけられるのはなぜだろう。
[日本工芸会総裁賞 『青白磁菱角鉢「緋」(せいはくじひしかくばち「ひ」)』](出典:日本工芸会)
曲線と直線の融合。
必然と偶然の融合。
単純な造形の中にそれらが詰め込まれている。
[NHK会長賞 『宙吹き硝子器「白襲ね」(ちゅうぶきがらすき「しらがさね」)』](出典:日本工芸会)
海中でクラゲが漂っているような浮遊感と透明感。
幻想的。
[日本工芸会新人賞 『鍛四分一鉢(たんしぶいちはち)』(出典:日本工芸会)
鉢に穿たれた複数の面。
曲面の中の平面。
自然の中の人間。
この造形の中に人はなにを見るのだろう。