ベネッセアートサイト直島

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※2016年11月27日加筆修正


  【ベネッセアートサイト直島


「ベネッセアートサイト直島」は、直島、豊島、犬島を舞台に、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称です。


瀬戸内海に浮かぶアートの島々。
地域固有の文化の中に、現代アートや建築を置くことによって、
どこにもない特別な場所が、生まれる...というコンセプトの元、
1985年にベネッセ(旧・福武書店)の社長と当時の直島町長とが会談し、
直島開発の約束を交わしたことがそもそものはじまり。

島全体がアート。
その会場デザイン構成をnendoが担当しているそうです。


1989年 直島国際キャンプ場
1992年 ベネッセハウスOPEN
1995年 ベネッセハウスオーバルOPEN
1998年 家プロジェクト開始
2004年 地中美術館開館
2008年 犬島精錬所美術館開館
2009年 直島銭湯「I♥︎︎湯」(アイラヴユ)営業開始
2010年 李禹煥 美術館、豊島美術館 開館

...と順調にアートサイトは成長を続け、その影響は周囲の島々にも波及し、2010年には
アートな島々を舞台にした3年に一度のアートイベント「瀬戸内国際芸術祭」がスタートしました。


自分は愛媛に移住後の2013年(第2回)からこの芸術祭に行くようになりました。

2013年/2016年開催時の見学レポートを以下に掲載しています。
良ければご覧ください。

【直島編】2013年その1その2  2016年その1その2
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すべてのはじまりの島。
ベネッセ資本が惜しみなく投入され、安藤忠雄の地中美術館を筆頭に見所満載の島。
地中美術館、李禹煥 美術館、ベネッセミュージアムなどの美術館エリアと、
島の玄関口の宮浦地区、家プロジェクトのある本村地区の3つのエリアで構成。
最も人が集まる島だけに混雑しますがそのぶん交通網も発達しており、
基本的にバスの利用で各エリアを周ることができます。


【豊島編】2013年2016年
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過疎化や産業廃棄物の不法投棄で荒廃が進んだ島もアートの力でよみがえった。
大きなドームの天井に穴が空いた豊島美術館は現代のパンテオンだ。
その豊島美術館建設にあたり、荒れ果てた棚田を復活させるプロジェクトも発足し、
美しい美術館と美しい棚田との相乗効果により素晴らしい景観が誕生した。
島の玄関口となる家浦港、豊島美術館のある唐櫃地区、甲生(こう)地区の
大きく3つのエリアで構成。各エリアはバスが走っていますが便数が少ないので、
電動自転車の利用がオススメ(坂が多いので普通のママチャリではキツイかも)。


犬島編
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かつて銅の精錬所だった建物を美術館として復活。
ウネウネ曲がりくねっているのに入口から出口が見通せる不思議さのみならず、
電気エネルギーを用いず自然エネルギーだけで館内の空調を保つ環境建築。
この精錬所美術館と家プロジェクトの2エリア構成で、島内は適度に歩いて回れる規模。
岡山市唯一の有人離島だけに岡山側からは船で10分というアクセスの良さですが、
四国側から向かうには高松から豊島もしくは小豆島で乗り継ぐ必要があります。


【小豆島編】2013年 2016年 その1その2その3
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瀬戸芸の海上の中で最大の島。
島の玄関口は土庄、土庄東、池田、草壁、坂手、福田、大部の7つの港。
広い島のあちこちにアートスポットが展開いて、巡るのが楽しい。
広い島内を巡るためにバス網が張り巡らされていますが便数はそれほど多くないので、
効率良く島内を巡るにはマイカーが便利ですが、苦労しながら島内を周っていくのも楽しいもので、
バスも1日1000円のフリーパスもありますし、時間と体力に余裕のある方は
バス&レンタサイクルの併用をオススメします!


男木島編
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女木島と対になる男木島。
高松からフェリー「めおん号」で女木島経由で40分。
小さな島ながら古民家をベースにしたアートギャラリーが密集しており、なかなか楽しい島です。
島内は適度に歩いて回れる規模です。


女木島編
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高松からフェリー「めおん号」で20分。
桃太郎伝説の鬼ヶ島だとされる島には、鬼がいたとされる洞窟内での展示を
はじめ、大竹伸朗の「女根」などやはり小さいながら見所満載の島。
洞窟に行くにはけっこうな坂なので、登りはバスで行くのがオススメ。
それ以外は男木島と同じく適度に歩いて回れる規模です。


本島篇
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塩飽(しわく)諸島の中心となる島。
瀬戸大橋の近くにあり、橋を是好のロケーションで見ることができます。
魅力的な作品を巡るだけでも楽しいですが、作品以外にも塩飽勤番所跡など見どころが多い島です。
島へは丸亀港から出るフェリーで35分。
島内は各集落を往復するコミュニティバスが走ってますが、
便数が非常に少ないのでレンタサイクルがオススメ。
坂もそんなに多くないので普通のママチャリタイプでOK。


粟島篇
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本島と同じく塩飽諸島の一つ。
三豊市の須田港からフェリーで15分。
独特の雰囲気がありますが、その面白さに気づくまでにちょっと時間がかかるかも。
島内はほどよく歩いて回れる規模です。


【高松篇】2016年その1その2
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四国側の玄関口、高松。
高松にもいろいろ作品や面白スポットがあるのですが、
なにぶん港という性格上、島に渡るためだけに通ることが多く、
見逃している作品がけっこうありました。
次回は意識してガッツリ巡りたい。

2016年の芸術祭が終わった時点で、訪れた島は8つ。

あと行ってないのは大島、沙弥島、高見島、伊吹島の4つ。
...新しく増えなければ、ですが。


次回で全島制覇したいなあ。