デザインの生産性

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友人が立ち上げる会社のサイトデザインを現在手伝っています
そこでようやく頭の中のイメージに行動が追随をはじめた...
...といえば聞こえはいいけれど。

実際はけして前途洋洋というわけではありません。
むしろ厳しい現実を実感しているところです。

通常、作業の生産性というものは人数をかければかけるほど、
そのスピード、効率が向上していくのが健全な状態だといえます。

しかし今回Webデザインを担当してみて、
デザインというカテゴリは人数をかければかけるほど
スピード、効率が低下していく不健全な状態に見えて仕方ないのです。

一昔前、ソフトウェア業界も今のWebデザインと同じような状態に陥り、
要求される機能が複雑多様化する一方で生産性、品質の低下を招いた。
当時ソフトウェア設計を担当していた僕はその現状を目の当たりし、
挫折を味わった。

以後ソフトウェアの品質を改善、向上する部署に異動して
品質向上施策業務を担当しましたが、横の連携が弱い会社の体質で
結局はその結果を実感できぬまま会社を去ることになった。

一歩遅れてWebデザインも同じ道を歩もうとしてるのではないか。
そんな気がしてなりません。

職人気質、というのも一つの産業の形態だし、
非生産的、非効率といえどけしておろそかにすべきものではないと思う。

でも環境問題、モチベーション維持の難しさなど諸所の問題を抱えつつも
マスプロダクツが社会発展の重要な基盤になっていることはいうまでもない。

頑張ればいいものができるのは当たり前。
頑張ればそのぶん生産性も上がらなければその時点で問題なのです。

デザインもその例外ではない...と思う。


それにしてもやはり手を動かすようになったのはいいことだ。
おかげで見えてくるものがあったし、動き出すと自然に勢いがつくもの。
結局は止まっているものを動かす時が一番大変、ってことなのかな。

画像は手が動いたついでにAikiboyに今年の干支のイノシシのかぶりものを
かぶせてみました。...え?豚じゃない、熊じゃない、イノシシですっ!

くしくも今年は年男。
この調子で猪突猛進で頑張りまっす!