桂離宮との出会いはワタリウム美術館でのブルーノ・タウト展でした。
その後つい先日大学の講義で桂離宮の話が出て、
ますます行きたくなりました。
んでググって見ると、宮内庁のHPで参観申し込みができるではないですか!
しかし今年一杯はすでに定員一杯。
年明け早々にやっと1人空き枠を発見。
ダメ元で申し込んでみたところ...
2,3日後「参観許可」のメールが届きました!
なんともまああっさりと。
これはかなりの幸運なのか、はたまたこういうものなのか。
どちらにせよ、これはもうこの機会に行きなさいという神のお告げ。
これもセレンディピティ。
金銭的にキツイ時期ではありますが、
またとない機会かもしれないので行ってこようと思います!
気が早いですが、来年も良いスタートが切れそうです。
日本古来の考え方、というか元々は茶道や書道におけるものだそうですが、
「真行草」というのがあります。
あくまで大学の授業で建築家の先生の講義を僕なりに解釈したものなので
根拠、正確性に欠けることをあらかじめ了承していただきたいのですが、
「真」は規則正しい、とかきっちりしてるという意味で、
書道で言えば楷書、
一方「草」は逆にくずれた、とか自由なという意味で、
書道で言えば草書、
「行」は「真」と「草」の中間で書道で言えば行書にあたります。
つまり「真行草」は物事の程度を表現するものらしいのです。
そして桂離宮はその「真行草」の様子が見事に表されてる例として
紹介されていました。
中国の建築は建物は対称に建てられるのに対し、
日本では非対称で建てられています。
日本的な美は非対称の美だとその先生は言ってました。
一見きっちりしているようで、全体的に見れば自由な配置になっている床脇。
増改築がしやすい構造の雁行型の建物。
きっちりした配置と自由な配置が混ざり合うの敷石。
「真行草」が見事に折り合う風情が日本の誇る美なのかもしれませんね。
その美をこの目に焼き付けて、
自分のデザインの「構成原理」としたいと思います。
【追記】
2008年1月に参観してきました!