地域おこし勉強会

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「自分にはなにもできない」


僕はこの先、どんなことがあっても、こう思うことはないだろう。
自分にできることはなんなのか、自分がするべきことはなんなのか、
それを決めるのは自分次第、ということに気づいたから。

どんなに時間がかかろうとも、
求め続ければ「本当に」必要なものは「必ず」得られる。
強く信じることが前に進むエネルギーとなる。
そしてその姿勢をアピールし続ければ、自分を助けてくれる味方が必ず現れる。
その機会を逃さないことが重要だ。


遊子川の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」で地域おこし勉強会を開催、
8月の佐礼谷地区との交流会、9月の地域おこし協力隊研修会での成果を中心に
1時間ほどお話させていただきました。

本来ならば、こういう報告会は自ら積極的にしなければならないもの。
しかし、土地勘のない自分には、誰に、どのように、どのタイミングで行えば良いかが分からない。

有耶無耶になりそうなところへ公民館の主事さんが謀ったように助け舟を出してくれました。
日々の地域行事で、地域の「今」をこなすことで精一杯のはずの人が、
ちゃんと地域の将来を考えている。


それだけで僕はここで頑張る意味がある、と信じられる。


まず、勉強会の趣旨を説明。

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研修成果の報告と同時に、いい機会なので、地域おこし協力隊としての役割の説明、
及び半年間の活動所感などを報告させてもらうことに。

地域おこし要員として担当地域に住む、ということはなんとなく分かってもらえていても、
じゃあ実際なにをするのか、どんな役割を担っているのか、ということは
意外と理解されていないような気がしたので。


以上のような主旨を踏まえた上で、今回のアジェンダ。

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3つのテーマで語る。


まず、地域おこし協力隊の役割について。
地域おこし協力隊、という総務省の制度を説明した上で、役割確認。

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担当地区(遊子川)の地域行事への参加、地域活性化プロジェクトの支援が活動の土台となる。
地域を知ることがまず第一にしなければならないこと。
しかし、あくまで土台であって、最終目標ではない。
一番直近の仕事ではあるけれど、この段階にとどまっている限り、前には進まない。

さらにその上の目標を意識する。
遊子川の内外を意識する。
人が一人では生きられないように、
地域はその地域だけで成り立つのではない。
地域をとりまく「周囲」を意識することで、地域に「流れ」を生じさせる。
それが地域を「活かす」ということではないだろうか。

そして最終目標。
地域おこし協力隊を終えた後のこと。
お国の制度を離れてこの地で自立すること。
心から遊子川を愛せるようになること。
自分自身がロールモデルとなることで、地域おこし協力隊としての役目を全うしたい。


地域おこし協力隊とは、「地域おこしをする人」ではなく、「地域おこしをする人に協力する人」である。

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主役はあくまで住民。
地域おこし協力隊はそれをサポートする裏方である。


自ら積極的に地域おこしのタネを探していくのはもちろんなのだけど、
自分の強みをアピールすることで、逆に地域から積極的に使ってもらえれば、
より地域おこしの成果は倍化する...気がする。

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魅力を見つけ出し、表現すること。
それがデザインを学んだ自分の出来ること。
3つの表現手段をアピール。


半年間の活動所感を述べる。

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誤解を恐れず、できるだけ素直に、分かりやすく伝える。


2つ目のテーマ。事例紹介。

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自治組織を「会社化」した佐礼谷地区、
「行政に頼らない」「感動を与える」ことを教えてくれたやねだんの自治会長、
地域おこしでしてはなならない7カ条が印象に残った中山間地域研究センター、の事例を紹介。


最後に、以上を踏まえた上での今後展開したい内容を述べる。

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今ある活動内容に「新しく加える」のではなく、
今ある活動内容に「取り入れていく」。

少ないリソースなのだから、効率的に、スマートに。
でも粘り強く、根気強く。


最後にせっかくの機会なので、一番取り組みたい木工普及活動の一例として、
大学での課題作品実物を見せたところ、好評でした。

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自分の思いはみんなに伝わっただろうか。
いや、そもそも自分の思いは正しいのだろうか。

自問する日々。
今、伝わっていないのなら、伝わるまで伝え続けよう。
任期の限り。