大学の授業で昔の映画を観ました。
タイトルは「自転車泥棒」。
イタリアの映画でネオリアリズモ(ネオリアリズム:新写実主義)主義の
代表的な作品みたいなのですが、ネオリアリズモの解説は来週の授業で
される予定なので現時点ではどういうものなのかよく分かりません。
以下物語の概略を解説します。
ネタばれ的な部分もあるのであらすじを知りたくない人は
以下は読まないでください~
淡々としてるけどとてもいい物語だと思いました。
就職難の時代、仕事にあぶれた男がようやく職に就くことができた。
仕事はポスター貼りで自転車が必要だが質入れしていて手元にない。
シーツを代わりに質入れすることでようやく自転車を取り戻すも、
運悪く自転車を盗まれてしまう。
息子と共に盗まれた自転車を探すも見つからず。
途方にくれた男は魔がさして、他人の自転車を盗んでしまう...
男は逃げるがすぐにつかまり、周囲は警察に突き出そうとするが、
泣きながら男にすがる息子の姿を見て、自転車の持ち主は見逃してくれる。
解放されたあと、男は息子と歩きながら、後悔の念からか涙を流す。
それを見た幼い息子はそっと男の手を握る...
...ところでFin。
なんともステキな最後じゃないですか。
物語はなんの抑揚もなく淡々と進んでいきますが、
この最後のシーンでぐっと映画の良さが伝わってきます。
「仕事にあぶれた男が自転車を盗まれる」という設定が自分とかぶっていてイタイ。
もちろん僕は人様の自転車を盗んだりはしません。
長い人生、どんなに頑張ってもうまくいかないときってある。
ときには逃げ出したくなるとき、逃げてしまうときもある。
そんな時手を差しのべてくれる人が必要なんだ。
それは家族であったり、友達であったり、仲間だったり。
だから人は一人では生きられない。
...そんな地味だけど大切なことを教えてくれた映画でした。
ちなみに主役の親子はオーディションで選ばれた素人なんだって。(Wikipedia)
びっくり。
あまりに自然で違和感のない素晴らしい演技だったから。
監督(ヴィットリオ・デ・シーカ)さんの力量なのかな。
いやあ素晴らしい。
こんな名作が500円で買えるのだからお買い得です~
しかしネオリアリズモってなんだ?
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