セレンディップの奇跡

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日テレのドラマスペシャル『セレンディップの奇跡』観ました。

「アウトポスト・タヴァーン」(沢村一樹・紺野まひる・金子賢)
「スプーン」(伊藤淳史・津川雅彦)
「セレンディップの奇跡」(木村佳乃・柏原収史・小日向文世)

この3本のオムニバスで構成されています。
パーソナリティは広末涼子。

セレンディピティという言葉が最近の僕のキーワードでもあったので
まさにこのドラマを観ることができたこと自体がセレンディピティでした。

オリジナル・ドラマではなく、小山薫堂『フィルム』の中の三作が
それぞれ原作となっています。


小山薫堂『フィルム』
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3つの物語はほかのドラマなどと比べるとちょっと物足りない。
ちょっと「地味」なのです。
およそ「ドラマチック」というにはなんか物足りない。

でもそこが「セレンディピティ」という言葉のもつメッセージだと思う。
誰にでも起こりうる幸運、だから「ドラマチック」じゃないのです。

「セレンディピティ」とは偶然の幸福をつかむ能力、という意味で、
その語源はスリランカの古い寓話である「セレンディップの三人の王子」から
きています。アメリカ人の小説家により書籍化もされているようです。


『セレンディップの三人の王子』
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「運も実力のうち」とはまさにセレンディピティのためにあるような言葉。

「あいつはたまたまツイてただけさ、オレは運がないだけさ」
こう考えている人はいつまで経ってもチャンスをつかむことはできない。
運は誰にでも平等にある。
こう言うと、「そんなの幻想さ」と思う人もいるでしょう。
でも要は考え方だと思うのです。
同じ物事に対してポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるか。
その捉え方の選択の仕方でその人の人生は180度変わってしまう。

物事をポジティブに考えただけで、いきなり事実が好転するわけじゃない。
ただ、好機は確実に増える。

例えば。
失敗をただの失敗に捉えて嘆くのか、
はたまた今度は失敗しないための材料として捉えるか、
どちらを選べばよいかは言われなくても分かるはず。

ただね、言うは易し、行なうは難し、ですよ。
分かっているならみんなそうすればいいのになかなかそうすることができない。
物事のすべてを前向きに考えることってよほどのノーテンキでもないかぎり、
とても難しいことです。


それでも人は前をみて、上を向いて歩くしかない。
そうすることでしか人は幸せになれないのだから。