優しい時間

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別に「北の国から」にはまったクチじゃない。
このドラマもちゃんと観たわけじゃない。
たまたまテレビの再放送観てて。
たまたま観てたシーンが凄く印象に残って。

物語は企業戦士だった男が突然富良野の田舎の喫茶店のマスターに転身。
そこでの生活、家庭、人とのつながりを描いたもの...らしい。

マスター(寺尾聡)と死んだ妻(亡霊?:大竹しのぶ)とのとある会話。
うろ覚えなので台詞は正確ではありません。


  「本当に愛し合う二人はね、見つめ合うんじゃなく、
   同じ方向を見るの。同じものを見るの。」


見つめ合ってるうちはまだまだ、ってことなんでしょうね。

見つめ合うだけでは相手しか見えない。
自分とは違う人間しか見えない。
そんな状態で世界を共有できるわけがない。
確かに自分とは違う部分を見出すことは大切だけど
それは通過点であって最終目標じゃない。

同じ景色を見て、同じものを感じる。
人は一生エゴから抜け出せないけど、エゴだけでは寂しすぎるから。
だから抜け出せないと分かっていても少しでも誰かと世界を共有したいと願う。

夫婦は似てくる、とはよく言われることですが
結局このようなことからくるものかもしれませんね。


現実の世界は共有できなくても、意識の世界は共有できる。
そしてそれが人間の素晴らしさなのだと思う。