蛇にピアス 【金原ひとみ】

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

4087460487.01._SCMZZZZZZZ_V63983430_.jpg
この本をAmazonで買う

集英社のナツイチフェアで買った本のうちの一冊。
立ち読みしていて思わず引き込まれました。
著者はまだ19歳の若者だとか。
それゆえか、技巧的には幼稚な部分もあるなと感じましたが、
それ以上にこの本には若さゆえのパワーがある。
しかし19歳でここまで書けるものか、という驚きもありました。
19歳の頃の自分と比較してみて、あまりにもその感性が過激だと思った。

内容は正直読んでいて気持ちのいいものではありません。
身体改造、痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望...
人間の内面に潜むダークな部分を描いているから。
それでも引き込まれてしまうのは自分の中にそのような部分が
少なからず存在しているから。

破壊の衝動。
それは狩猟本能として人間本来の感情として
誰しももっているものだと思います。
だから多くの人を惹きつけるのだと思う。

しかし現代社会では狩猟本能は生きていく上では
ほとんど必要なくなっています。
行き場のない衝動をうまく処理できないことが、
近年の凶悪犯罪の増加につながっているのかもしれません。

元々は生きていくための本能。
たとえ狩猟の必要性はなくなっているとしても
生きていく上で必ず必要なものだと思う。
正しく生かせれば、それは莫大なモチベーションアップにつながると思う。

そういう意味では現代社会は「モチベーション・コントロール」が
生きていく上で必要不可欠なのかもしれませんね。


痛みを感じることで生きていることを実感する、という感覚。
ここまで過激じゃないけれどなんとなく分かる気がした。