ゲド戦記 最後の書。
なぜか「第4巻」ではなく「最後の書」。
このあとに第5巻「アースシーの風」へ続くんですけどね。
なんでだろ。
さて、この巻のテーマは「男と女」。
ゲド戦記全体としては壮大なファンタジーなのですが、
この巻に関していえば幻想的、というよりは現実的。
いつの世も男と女の関係は結局は現実的なもの...
...とかいうんじゃなくてこれを読んでる自分が男女の関係を
現実的なものとして捉えているからこのように感じてしまったような
気がします。
他巻に漏れず随所に印象に残った部分がありました。
「...あなたは初めて会ったときから男だった!武器や女が人を男にするんじゃない。魔法や、どんな力でもない。本人よ。その人自身よ。」
男(女)の魅力はその人の持っているもの(財産や風貌)でもなく、
周囲にいる女(男)でもない。もっている能力でもない。
その人の存在そのものだ、ということでしょうか。
自分を見失わないこと。
「あたしたち、あそこで暮らしていけるわ、きっと。」彼女は声に出して言った。
口に出すだけでは物事は現実にならない。
つい最近まで僕はそう思っていた。
だけど違う。
言葉は外に出した時点で現実になるんだ。
ただ時間がかかるだけで。
だから僕は希望の言葉を吐き出す。
けして絶望を口にしない。
これはまったく、あなたの物語でありわたしの物語である。この地上に生きている子どもたちの、そして女と男の、古くて新しい物語である。」(訳者あとがきより)
さて。第5巻はどんな冒険が僕を待っているのだろう。

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