真田太平記 【池波正太郎】

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

前回の「きのね」のレビューより実に半年の月日が経過しました。
それもそのはず、全16巻という大作を読んでました。
というわけで今回は大河ドラマにもなった真田太平記です。
ドラマのほうは観てなくてこの本を読んだのですが壮大すぎる。
半年もかけて16冊読むものだから最初のほうの詳細は正直
忘れてしまってます。

この本を読むまでは真田一族というと忍者集団を統括する
武家というイメージしかありませんでした。実際そのイメージ
は間違ってないわけですが単なるヒーローものの物語、という
説明で済まされるのではなく、登場人物の人間臭さが緻密に
表現されて、感慨深いものがあります。

いつの世も人を惹きつけるのは能力の高い人間ではなく、
義と誠に生きる人間。それをまざまざと実感させてくれる物語です。

生きる、とはどういうことか。それを考えたい人にお勧めの
16冊です。ちなみにamazonで検索すると18巻まであるみたい
だけどどーいうこと?16巻で完結ではないの?
誰か教えてー!

(2006/09/26 Tadaoh! Bookより移動)