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バイト仲間が貸してくれた雑誌で知ったフィリップ・ジョンソン著作集。
さっそく図書館で探して読んでみました。
コルビュジエやライトに比べれば若干読みやすいです。
そして掲載されている写真もモノクロだけど、とても美しい。
しかしやや厚めで大きいこの本を満員電車の中で読むのは骨が折れた...
著作集、とありますが、
実際はデイヴィッド・ホイットニーによりジョンソンの数々の
雑誌のレビューや講演記録などをオムニバス形式で編纂されたもの。
日本版の本のデザインは田中一光。
1975年の初版はグレーのブック・カバー、
1994年の再版版は白のブック・カバーとなっているようです。
1932年、当時のMoMAの館長アルフリッド・バーにより
1922年以後に急速に広まった新しい建築様式は
「インターナショナル・スタイル」と命名され、
ラッセル・ヒッチコックとフィリップ・ジョンソンにより
「インターナショナル・スタイル:1922年以後の建築」
というタイトルで近代建築国際展が開催された。
しかしその半世紀後。
自ら提唱したその様式に反旗を翻し、ポストモダンへの展開を見せる。
彼が建築に馳せる想いは何だったのか。
そのヒントがこの本にはあると思います。
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バイト先での昼休み。
「ミース再考」を読んでいたら、
バイト仲間が「こういうの好き?」と親切にも貸してくれた雑誌。
芸術新潮2009年6月号。
フィリップ・ジョンソン特集。
代表作「ガラスの家」くらいしか知らなかったので、とても勉強になりました。
金持ちの御曹司で、若くして莫大な財産を相続。
最初はMoMAのキュレーターとしてスタート、
かの有名な1932年の「モダン・アーキテクチャー」展を手がける。
30代でハーバード大で建築を本格的に学び、建築家としての遅いスタートを切る。
ガラスの家は、自分の広大な敷地に道楽で建てた建築群の1つだったんですね。
性格的には熱しやすく冷めやすい、新しもの好きで飽きっぽい。
モダニズムに傾倒していたかと思いきや、
後にはポストモダニズムの旗手となったり。
それでも彼が巨匠であれたのは、
本質的な「良さ」を本能的に見抜く力に長けていたからだろうか。
ガラスの家の中にはミースのバルセロナ・チェアが置かれているのですが、
その配置はガラスの家建設当時からずっと同じであり、
定規できっちり位置が決められているのだとか。
ものごとには変えるべき所と、変えてはならない所がある。
フィリップ・ジョンソンはその見極めの手腕が絶妙な建築家だった気がする。
2年生いっぱいはPDコース。
しかし心はすでに建築モード。
隣でやってるSCコースの授業が気になるところ。
テーマはどうやら「教会」らしい。
...面白そうなテーマじゃないですか。
...ってなわけで「僕の好きな教会」シリーズPart2。