第4セッションの最終プレゼンが終わりました。
結果から云えば、ちょっと中途半端に終わってしまった気がします。
卒業後の進路に応じて自分にマッチしたテーマを選ぶわけですが、
僕は建築関係の仕事に就きたい、との意向より、
第1セッションで取り組んだ住宅課題のブラッシュアップをすることに。
コンセプト重視で取り組んだ第1課題に対し、
就活に必要な「設計能力」のアピールをするために、
図面描画、動線計画など住宅設計のベーシックなテクニックを重視して
案を練り直しました。
しかしそうすると当然、というか案の定コンセプトの詰めが甘くなってしまった。
まあそれが経験の浅さで、自分の未熟さということなんだろうけど。
良いコンセプトと的確な表現力。
良い提案とはこの両者のバランスのとり方のあるのだろう。
これまでは全体の半分以上をコンセプト詰めに時間をかけるのを疑問視していたけど、
あらためてコンセプト詰めの重要さを痛感しました。
しかしコンセプト詰めはやりすぎると迷走する危険もある。
世の中には正解は無限にあるのだから。
時間を無限にかければ正解が収束するわけでもない。
そこがコンセプト詰めと表現(実制作)とのバランス良い折り合いではないだろうか。
前半は中間プレゼンで使用した資料をそのまま使い回し、
後半は作成した図面とパースを呈示。
当初自分で立てた「建築設計に必要なベーシックなテクニックの表現」という
この課題の目的は達せられた、との先生の評価をもらったし、自分でもそれは自覚できた。
その意味ではそれなりの学習効果はあったのだけど。
コンセプト詰めとその表現のバランスはイマイチだった。
その中途半端さが作品にも現れた気がする。
年明けの第5セッションの、春休みに行われる学内展準備への繋ぎ、という位置づけも
中途半端さの一端があるのかもしれない。
今回の最終成果物は図面とパース。
一切模型を作らなかった、ということもやはり中途半端さの一端があったかもしれない。
Shadeでパースを描いたのだけど、描けば描くほどこれが空間表現なのだろうか?
という疑問が首をもたげる。
空間って難しい。
でも面白い。
でもやっぱり「空間」って違和感感じる。
僕はやっぱり「建築」がやりたい。
たとえそれが巨人であっても。
たとえ自分の歩みが亀のようであっても。