樹の下で暮らす家【中間プレゼン】

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第4セッションの中間プレゼンが終わりました。


このセッションはこれまでの課題のような共通のテーマ設定がありません。
各学生の卒業後の希望進路に応じて学生自身がテーマを決定します。
いわば来年度の卒業制作の予行演習、みたいな。

この大学で就職のお世話になりたい人は、
自分が進みたい分野のポートフォリオを強化する必要があるし、
そうでない人は自分の興味あるものをテーマに設定すればいい。


駅舎、BAR、居酒屋、スポーツ施設、学童施設、カフェ、...

担当教官が器用なマルチタイプ、ということもあるのか、
よくもまあこれだけばらけるもんだなというくらい各学生バラバラのテーマ設定。
もはや空間デザインの枠を超えてやりたい放題、という感じ。


そんな中、僕が選んだテーマは一番オーソドックスな「住宅」。
そして住宅をテーマにえらんだのは唯一僕だけ。


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基本的には第1セッションの課題をブラッシュアップします。


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各学生で課題の目的が異なるので、まずは課題の目的を明示。
即戦力となる図面、模型、CG(パース)の三本柱を強化します。


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まずは図面。
まずは動線計画を見直せ、との先生のアドバイスにより図面を修正します。


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動線計画で考慮すべきポイントを先生に指示してもらい、整理。


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動線計画をダイアグラムで整理。


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図面に反映させます。


現時点での図面。

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先生の講評は「動線計画はだいぶ良くなったけど、若干見直す必要あり」。

今後は構造や家具、什器などのdetailを検討します。


基本的にはスロースタータなのだけど、
今回は今まで以上に最初のスタートダッシュが遅かった。

2年生の中間で、建築を目指すことを決めた。
だけど「どのような建築をするか」といった具体的な方法については
まだイメージがなかった。

それで自分の興味の赴くままに作品を創ってきた。
そして今回もそのように作品創りに取り組もうとしたところに先生のストップがかかった。
本当にそれでいいのか、と。
目の前の現実を見つめなくていいのか、と。
そこで面食らって、迷いが生じた。

中間プレゼンぎりぎりになって、ようやくテーマの再設定をし、先生にエスキースしてもらう。
そこからは比較的スムーズに検討が流れ、なんとか中間プレゼンを乗り切った。


プレゼンは下手すぎず、上手すぎず、くらいがちょうどいいと思う。
下手すぎると、当たり前だけど、伝えたいことが伝わらない。
しかし逆に上手すぎると、
伝えようとするものの実力以上のイメージを相手に植えつけてしまう。
それはもはやプレゼンの本質ではない。

「プレゼン力」=「デザイン力」ではない。
プレゼンは別にデザイナーだけのものでなく、すべての社会人に必要な基礎素養だ。
ただ、プレゼンの延長上にデザインがあるような気はするけれど。

真偽のほどはともかく、そのように考えれば少しはプレゼンが楽になるとは思いませんか?

なにより大事なのは、一番伝えたいことを整理すること。
課題だから、仕事だから、と義務的にこなしている限りプレゼンは上手くいかない。


伝えたいことがあるからプレゼンをするんだ。

ないならするな。