できごとのデザイン 【終了】

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本日最終プレゼンが無事終わり、
第4セッション「できごとのデザイン」の授業が終わりました。


「モノ」のデザインではなく、「コト」のデザイン。

最初は個人課題。
次にグループワーク。

悩みながらもみんな最終的にはちゃんと結果を残した。
先生の評価も概ね好評だった。

その後の打ち上げも大盛り上がりだった。
なんたって年4回の飲み会だ。


でも。


朝まで騒いでの帰り道。

ふと空しくなった。


...なんなんだ、この後味の悪さは。

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授業への不満でもない。
同級生への批判でもない。

ただ自分への問いかけ。


「これでいいのか?」


なによりも学業を優先させているのに。
最良の決断をしたと確信しているのに。

なおも問いかける心の奥の声。


この授業ではまず、アイデア出しの演習として、
「マッピング」作業を行います。

とくに意識せず、なんとなく気に入ったシーンを写真に撮る。
その後なぜ撮ったか、どんなところに惹かれて撮影したかを考察する。
撮影数を増やし、この考察を繰り返し、自分独自の基準で写真を分類する。

最初個人作業で行い、次にグループワークで行う。
各グループで場所を設定して写真を撮りに行く。
僕らの班は成田空港に行ってきました

グループでのマッピング作業で抽出した着目点に基づいて、
独自の「デジタル情報機器」を考案する。
プレゼン資料としてまとめて発表する。

...だいたいこんな流れです。


グループ作業はけっこうすっきり役割分担ができてスムーズに進みました。
それぞれの持ち味を生かして面白いものが出来上がりました。
ただ、マッピング作業がどうも上手くいかなくて、そこだけがすっきりしなかった。


ここは美大だから技術的な検証は一切しない。
考案したアイデアのユニークさだけが評価される。
成果物の評価は必然的にプレゼンの出来になる。
未来の機器だから、「どれだけ夢があるか」がポイントとなる。
本質的な「心地よさ」がその情報機器の必要性となる。

そういうことを考えることが重要だってことは分かる。
「モノ」と同時に「コト」を考えることが大切だっていうことも分かる。


でも僕がやりたいことはたぶんそういうことじゃない。
それは誰かの他の適任者にやってもらいたい。


毎回宴会の場で騒ぎ疲れて手持ちぶさたになると、
箸袋で「ねじれループ」を作ってしまいます。

僕がなりたいのは「designer」ではなく、「architect」。
あくまで形にこだわり、空間にこだわりたい。