初授業

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大学での授業がはじまりました。

この歳にしてはじめて大学に通うことになったわけですが...
大学って自己管理が大切なところなんだなって思いました。

同じ学科でも人によって履修科目が異なるので
「クラス」という概念がなく、担任の先生というのもいないわけで、
授業の場所や時間などのお知らせ事項はすべて掲示板で告知されます。
大学側が事細かに学生をフォローしない。
学生の独立心を養うのにはとても有効なスタンスなんでしょうね。
「自分のことは自分できちんと管理する」
この当たり前のことを再認識させられました。

さて、最初の授業科目はデザイン講義2コマ。
「デザイン概論」と「デザイン史」。


座学でしたけどいやー面白い。
まさにこういう話を聞きたかったんですよ。

最初の授業、ということでガイダンス的なことがメインだったわけですが。

「デザイン概論」では5つの専攻の担当教授が
それぞれの専攻で学ぶ内容を説明されたわけですが、
共通していることは「コミュニケーション」を前提としていること。
それは専攻名にも表れています。

  ・Visual Communication
  ・Digital Communication
  ・映像デザイン(H20年から開設予定)
  ・Product Design
  ・Space Communication

もちろん専攻名に「コミュニケーション」が入ってないからといって、
その専攻がコミュニケーションを軽視しているわけではありません。

デザインに対するスタンス、考え方をアツク語る先生もあれば、
デザインを学ぶにあたり読んでおくべき本や観ておくべき映画などを
紹介してくれる先生もあれば、過去の作品を紹介する先生など、
入学式でも思ったのですがここはとにかく個性的な先生が多くて
面白そうです。

「デザインとはコミュニケーションである」
僕自身の短い期間で行き着いた考えではあるけれど、
その考え方のもとで僕が身につけていきたいものがここにありそうだ、
ということを実感できました。

「デザインとアートの関係性はどのようなものか?」
授業の最後、学生からの質問。
デザインを学ぶものにとっては根幹的で、永遠に議論が続きそうなテーマ
ですがこの質問に対する教授陣の回答はなるほど、と思うものでした。

かつてデザインとアートは同じ一つのものだった。
(それをなんと呼ぶのかは分からないけど)
歴史の長いアートはかつて社会の中においてコミュニケーションの要素を
もつ位置づけにあったが、いまや「個人に内在するもの」を発しているに
すぎない。そういう意味ではアートは今、瀕死の状態にある。

僕はアートはずっと自己実現の手段で、デザインがコミュニケーション、と
それぞれ別物だと思っていましたがそうではないんですね。
美大にデザイン学科があるのにもちゃんと意味があって、
僕が美術館に絵を観に行くこともデザインを学ぶ上で意味があったんだ。
ちょっと安心しました。


先生方は「現状を知れ、物事の本当の姿を知れ」とも言われました。
それらを知ることで自分を知り、自分を具現でき、自分がどうすべきかを知る。
先生方が個性的なのもそれらができているからなんですね。
(けして先生にゴマを摺ってるわけじゃあないです^^;)


続いてのデザイン史ではまずは先生自らの人生を聞かせていただく。
日本のデザインの黎明期にデザインを学ばれた先生の人生を聞くことも
一つので「デザイン史」であるわけで。
淡々と語る先生のお話はとても面白かった。


紹介された参考図書、参考作品がけっこうたくさんあったので
別記事にて紹介します~


いい授業でした。
ここでもっと学びたいと心から思いました。
この学校を選んでよかったなと思いました。

友達ができればもっと楽しいんだけどな。
まあその辺はスロースタータなんでゆっくりのんびり、ね。