多世帯住宅

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1週間ぶりの更新です。


大学の専門課程の授業がはじまり、ばたばたしてました。


実技科目の「デザイン演習1」では多世帯住宅を設計します。
担当教授が実際やる予定の仕事をスタディケースとして使います。


ようやく念願の授業を受けることができる。

これが張り切らずにいられようか。


今回のテーマ。

  ・多世帯で住む(親+子+孫)
  ・文化・伝統の伝承(反核家族)
  ・街に対して都市の山居となる(緑の丘)
  ・省エネエコロジーの追求(デザインと性能)


僕は幼少時から父母はなく、祖父母の家で育ちました。
祖母が面倒見のいい人だったのでいろんな人が家に出入りしてた。
そういう意味では核家族ではなく、大家族の中で育ったといえます。

一方就職して上京後は一人暮らしになり、
短い間ながらも結婚して核家族を持ち、
一通りの生活形態を経験してきました。

その上で僕が思うことは多世帯住宅はけして特別な住宅ではないということ。

核家族と多世帯住宅の違いをリンゴの木で例えるならば、
核家族はリンゴそのもの、多世帯住宅はリンゴの木そのもの。
核家族ではリンゴそのものをいかに美味しく作るか、を考え、
多世帯住宅ではいかにすべてのリンゴに栄養を行き届かせるか、を考える。

...そういうことだと思う。


異なる世代がいかに交わり、いかに個々のエゴを守るか。
共有と独立という相反する要素のバランスをいかにとるか。
そしてどちらの要素を重要視するか、が設計の個性になるのではないか。

僕はやはり「共有」を重要視したい。
今の時代はほっといても独立傾向にあるのだから。

かつてよき共有の時代があった。
その共有時代の良さを再表現することが「文化・伝統の伝承」になるのではないか。

エコロジーについては「都会の山居」を実現すれば、
自ずとそれがエコロジーになると思う。
今はできるだけ緑を多くことを考えてます。
安易かもしれないけれど。


しかしスペースデザインはやることが多すぎ。
プロダクトではアイデア出し、作品制作、プレゼン資料制作の3段階だったのが、
スペースではアイデア出しの段階でラフスケッチ、ラフモデル(模型)を作り、
作品は図面、パース(3D)、模型と3形態作らなければならない。

...というわけで思った以上にばたばたしてるわけで。


でもやっぱり建築は楽しい!