第3セッションも中盤にさしかかろうというところ。
自分なりの「腰をかけるもの」の案出しを進めていますが。
この案出しの工程が一番大変で一番大切なのです。
だからこそ僕は自分のテーマを「良いアイデアの出すためのもの、とした。
先生のアドバイスは「形に囚われるな」。
形に囚われていると、アイデアは自ずと制限されてしまう。
全ての形には意味がある。
というよりも意味がある形こそ、後に残っていくもの。
形を考える前に機能を考える。
機能が形を生んでゆく。
しかし言うは易し、行なうは難し。
見えないものを信じることは想像以上に難しい。
この歳の僕でさえいまだに形に囚われるのに、
成人するかしないかの若者に、
先生からそう言われてもたぶんピンと来ないでしょう。
血気盛んな年頃に自分の信じるものに対してあれこれ言われるのは
なんとも面白くないものです。
僕もかつてはそうだった。
面白くないどころか、怒り、その相手を否定した。
でもまあそれでも人はそこから学べる。
自分が反発した意味も、なにが本道かも。
だからやはり若者は好きなようにやればいいと思う。
たとえ賢者に歯向かおうとも、ね。
僕はとにかく中途半端にだけは終わらせたくない。
たとえ理想を曲げるとしても。
その理想は、現実を知らないから持てる理想だ。
夢想で終わらせるならそれでいいだろう。
でも僕は形にしたい。
実際に使えるものを完成させたい。
だから現場を数多く経験している人の言葉に耳を傾けたい。
でもやっぱり自分の理想を曲げるのは、ちくちく心が痛む。
それでいいのか、という声がどこかでする。
葛藤の毎日ですな。