仏木寺から車でおよそ10分。
四国八十八ヶ所霊場第四十一番、龍光寺に到着。
正確には「稲荷山護国院龍光寺(いなりざんごこくいんりゅうこうじ)」と言います。
仏木寺に比べると、ちょっと入り組んだところにあって分かりにくい。
また、入口の鳥居から本堂までが離れていて、これまた分かりにくい。
本堂は階段を少し登った、小高い丘の上にあります。
ここの特徴は、お稲荷さんがあることでしょうか。
神仏習合のお寺だったんですね。
宗教の垣根を超えられる、って素晴らしい。
世界は広い。
いろんな神様がいるんだもの。
平安時代初期の大同2年、弘法大師がこの地を歩いていると、
稲束を背負った白髪の老人と出会った。
大師はその言動によりこの老翁が五穀大明神だと悟り、
稲荷明神を彫って堂宇を建て、本地仏として十一面観世音菩薩、
脇侍として不動明王と毘沙門天も刻んで龍光寺を開基した。
入口の鳥居。
今思えばお寺に鳥居って不思議だな、と思うのだけど、
この時は何の違和感も感じず。
階段を登って...
本堂。
開創当初から神仏習合のお寺として崇められてきたものの、
明治になっての廃仏毀釈令によりかつての本堂は「稲荷社」となり、
新たに本堂が建立されました。
太子堂。
太子堂横の水子地蔵。
鐘楼。
更に上にあるお稲荷さん(かつての本堂)。
建物の中に建物がある二重構造が面白い。
参拝路の家並み。
参拝路そばの墓碑。
なかなか味わい深いものがあります。
さて、宇和に戻って明石寺へ。
【Information】オフィシャルサイト(四国八十八ヶ所霊場会)