
仕事の面接で愛媛へ行ってきました。
東京からだと遠いので、前日入りだったのですが、
面接地の西予市は宿の相場がやや高めだったので、
松山に宿をとることにしました。
せっかくなので、早めに到着して松山の街を散策。
夏目漱石「坊っちゃん」の舞台であり、
正岡子規の故郷でもある文学のまち。

二十歳まで広島にいて、愛媛は海を挟んでお隣さんなのだけど、
足を運んだことは一度もない。
大学に入る前に、輪行して実家に帰ったときに、
尾道から今治までしまなみ街道をチャリで渡ったけど、
そのときも素通りしてお隣の香川県に行っちゃったし。
松山をじっくり歩くのはこのときがはじめて。
四国最大の都市らしいけど、
広島などに比べるとやはり、スケールも小さく、ほどよくのんびりした都会って感じ。
市内には広島と同じく路面電車が走っているのだけど、
街の大きさと同じく、車体の大きさも広島よりも一回り小さくて、
散策の足として気軽に利用できる、という感じ。
"古き良き時代"を彷彿とさせるオールドタイプ。

車体のカラーも愛媛の特産物のみかん色。
現代社会にマッチしたニュータイプ。



一日数便走るという「坊ちゃん列車」。

普段は終点道後温泉駅に停まってます。
一日乗り放題乗車券(400円)を使えば、
松山市内散策の足として、便利に使えます。
路面電車は基本的にJR松山駅と道後温泉間を往復してます。
まずは市内で見つけた美しいものたちをご紹介。
訪問前にネットで事前に調べて、あらかじめ目星はつけておきました。
そのとき参考になったのがこちら。
松山のみならず、愛媛全体の有名建築が紹介されています。
城山公園内にある愛媛県美術館。



設計・日建設計。
お城の堀そばにある愛媛県庁。



木子七郎設計。
なかなか格式ある建物。
「県の顔」って感じです。
格式高い建物の横に建つ、新館らしき高層ビル。

香川県庁と同じく、旧館の格式に負けちゃってるよね...
県庁前から一駅、大街道へ。
北は松山城へ、南は繁華街へとつながるアーケード、と
松山で一番にぎわっている場所でしょうか。
鮮やかなオレンジが目立つラフォーレ。

クライン・ダイサム設計。
外壁が工事壁で覆われていたので、工事中なのかな。
テレビドラマで一躍有名になった、坂の上の雲ミュージアム。


安藤忠雄設計。
残念ながら休館日につき中には入れず。
坂の上の雲ミュージアムの隣にある「萬翠荘」。





旧松山藩主の子孫の別邸として建てられたものとか。
設計者は愛媛県庁を設計した木子七郎。
坂の上の雲ミュージアムの反対隣に見える奇抜な医院、「菅井内科」。

ミュージアム側から見える面はガウディのカサ・ミラを彷彿とさせる波打つ壁。



絶対ガウディ意識してるよね。
反対側はうって変わって、フラットな壁面。



長谷川逸子設計。
どうせなら全面波打ってほしかったけど、
予算の都合なのか、はたまた二つの側面を明示したかったのか。
道後温泉そば、南町にある愛媛県民文化会館(ひめぎんホール)。



ちょうど卒業式が終わったばかりで、ロビーは卒業生であふれ返ってた。
丹下健三設計。
この建物といい、新宿都庁といい、晩年の丹下さんはちょっと元気ない気がする。
ポストモダンに毒されてるような。
東京カテドラルや代々木体育館のような独創性が見られないのが残念。
晩年に向かうほど、有機性を強くしていった村野藤吾とは対照的。
アイテムえひめ。
※こちらは後年、愛媛に移住後に訪れました。


JR松山駅からバスで15分ほどの松山観光港。


呉港までフェリーで2時間くらい。
その半分で行けるジェット便もあるけど、値段は倍になります。
フェリーだと、学割が効いて呉港まで2千円ほど。
客室は広く、人も少ないので、のんびり寝転がってくつろげた。
人生そんなに急いでどこへ行く。
のんびり、じっくり、楽しもうじゃないの。
松山は総じてスケールもほどよい収まりで、景観も綺麗でセンスの良さを感じさせる。
なにより交通の中心地から城塞のそばを通りながら温泉地まで路面電車が走る、
というのがイイ。
さすが漱石や子規の愛した文学の街。
松山城・道後温泉編へ続く。