
しまなみ海道の島の一つ・因島にある因島水軍城に行ってきました。
どうしてもここに行きたかった、というわけではなくて、
この後のお目当ての場所に向かう船の出発時間までの間、
どこか行けるところないかなあ...と探してて見つけたのがここ。
南北朝時代に村上師清という人物が天皇の命により瀬戸内に入り、
因島に24もの城を築きました。
師清には三人の息子がいて、長男・義顕は能島を、次男・顕忠は来島を、
そして三男・顕長を因島に配置しました。
これが村上水軍のはじまりです。
村上水軍はいわゆるパイレーツ(海賊)のような野蛮な強盗団というよりは、
自衛隊のような専守防衛を旨とする治安維持組織であったと言われます。


因島水軍城は過去に地域の防衛を目的として建設された「城郭」ではなく、
かつて瀬戸内海を席巻した村上水軍の菩提寺である金蓮寺の住職が、
因島村上氏の資料の公開及び因島の観光地化を目的として作った資料館です。
いわゆる「城郭風建築」であって、お城ではありません。
金蓮寺より水軍城を見上げる。

アップで見るとこんな感じ。

巨大タンカーのアンカー。

...の後ろには「水軍」の文字の植栽。

山門をくぐって...

階段を登ってゆくと...

現れる天守...

...かと思ったら隅櫓でした。

中は1階がパネル展示、2階が回廊式の展望台でした。
本丸の資料館。



入口にある兜。

中にも兜。

大阿武船(おおあたけぶね)。

戦国時代末期に活躍した水軍戦隊の主力艦。
岡崎勇次「水軍回想」。

因島出身のポルノグラフィティと記念撮影コーナー。

二の丸展示室:水軍戦法会議。

白滝山。

江戸時代に作られた五百羅漢の石仏群があります。
青陰城跡。

真ん中の台形状の山にお城があったそうです。
麓に降りてきて...
金蓮寺から見上げる水軍城。

ぼけ封じ観音。

「黒潮に 男ありけむ 八幡船」石碑。

村上水軍の墓地。

生々しい豪雨の爪痕。


最後に麓にある尾道市因島資料館へ。


縮尺1/10の機帆船模型。

大正末期から昭和40年代まで瀬戸内海を中心に活躍した小型貨物船。
いやー、時間つぶしで訪れた割には思った以上に楽しめるスポットでした〜。
訪問日:2018年10月14日(日)午後
アクセス:【本州方面より】しまなみ海道「因島北IC」より車で5分
【四国方面より】しまなみ海道「因島南IC」より車で10分
※無料駐車場あり
観覧料: 大人310円、小中学生150円