故郷・広島。
実家は広島市の隣の安芸郡海田町。
家族が市内で喫茶店をしていたこともあり、
子供の頃は市内によく出かけていた。
二十歳で上京した後はなかなか故郷に戻ることもないのだけど、
ここには自分の原風景がある。
世界で初めて原子爆弾による爆撃を受けた街として、
平和の街、というプライドがある。
それでも久々に故郷に戻ってみると、
故郷について十分知っているようで知らない部分がまだまだたくさんある、
ということに気付かされる。
ちょっと距離をおいて眺めることで見えてくるものもある。
広島市は太田川の河口に開けた三角州上に形成された街です。
松山と同じくバスといっしょに路面電車が市民の足として活躍。
松山の市電に比べると一回り大きく、
また単車両といっしょに複車両が走っているのが広島市電の特徴。
オーソドックスな単車両。
単車両を連結した複車両。
最新式の複車両。
砂州という柔らかい土地ゆえに地下が掘れず、
路面を走る路面電車が発達した。
しかし路面電車が適しているのは中規模都市まで。
大規模都市ではそのエネルギーとスピードについてゆけず、
非効率な存在となってしまう。
東京の市電が都市の拡大とともに姿を消していったように。
中国四国地方最大の都市、広島においても、
今が市電が活躍できるぎりぎりの規模ではないだろうか。
車体も立派で網羅エリアが広い広島の市電よりも、
車体も走行エリアも一回り小さい松山の市電のほうが利用しやすく感じたことに、
市電の魅力や機能、というものが見えたような気がする。
続いて名勝・縮景園。
濯纓池(たくえいち)の周囲を巡る池泉回遊式庭園。
幾多の勝景を集めて縮めて表現したことが園の名勝の由来とか。
入り口の立派な門。
入ってすぐの清風館。
池の中央にある跨虹橋(ここうきょう)。
跨虹橋の隣に浮かぶ水心島。
悠々亭へかかる三連の橋。
変わった形の東屋。
石で模した州浜。
濯纓池に浮かぶ小島は亀を模したものとか。
梅が見事でした。
縮景園のそばには立派な県立美術館が併設されてます。
お次は広島城。
別名・鯉城とも呼ばれる平城です。
中に護国神社があるため、鳥居もあります。
お堀の入り口。
入ってすぐあたり。
護国神社。
本丸はその奥にあります。
本丸に着いたあたりから朝、駅で転んだ足が激しく痛みだしたので、
この日の散策はこれで終了。
翌日宮島の厳島神社および岩国の錦帯橋を訪れる予定だったのだけど、
足の痛みのため、一日実家で静養。
翌々日、東京に戻るついでに岩国に寄って、
なんとか錦帯橋だけはみて帰ることができました。