淡路島散策編。
洲本城から本福寺に向けて海沿いの国道28号線を車を走らせていると、
突如として現れる巨大な仏像。
淡路島にもこんな巨大な仏像があったんだ...
と、スマホでちょっとググってみるとどうやら「世界平和大観音像」というものらしい。
入場料800円かあ...高いなあ。
...ん?
今は廃業...?
気になって本福寺・淡路夢舞台を見学した後引き返してきてみると。
そこは紛れもなく廃墟と化した空間でした。
大阪市西区を中心にオフィスビル、賃貸マンション、ビジネスホテルなどの経営で財を成したオクウチグループの創業者、奥内豊吉が私財を投じ出身地である淡路島に1977年に建立したものである。100mの巨大な観音菩薩像が主要な施設である。唯一台座部分の1階が豊清山平和観音寺となっており本尊が祀られる宗教施設の観を呈するが、上階ならびに地階のほとんどは奥内の個人コレクションからなる博物館であり、観音像の首の下付近は奥内が生前実業家として活躍した大阪の町や大阪湾を一望する展望台となっているが、この場に立つと強風の日などは大きく揺れるありさまであった。また、この展望台がむち打ち症治療用のギプスを連想させることから「むち打ち観音」の異名を持つ。(Wikipediaより)
頭部のアップ。
しかしまあ、この間訪れた小豆島大観音に比べても作りが雑。
首の部分の黒いマフラーみたいなのがどうやら展望台のようです。
風が吹くとめっちゃ揺れるスリルあふれるものだったとか。
今となっては安全性に問題があったのか疑問ですけど。
観音像の台座部分。
地上5階の建物で博物館やレストランが入ってたみたいです。
現在はご覧の通りも窓も割れていて荒れ放題。
防風などで割れた破片が周囲に飛ぶなど危険な状態と言えます。
観音像には穴らしきものも空いちゃってます。
玄関門も草が生えて荒れ放題。
かつては立派だったろうと思われる十重の塔。
ネットで瓦などが離散しないようにはなってます。
鐘楼の周りも草だらけ。
まさにゴーストタウン。
きちんと運営されてる間はさぞかしありがたい場所だったんでしょうが、
身勝手に廃業し、解体もせず放置されている現状では、
一転して迷惑千万な空間となってしまってますね。
100メートルにも及ぶ巨大な仏像も迷惑な粗大ゴミと化し、
これほどバチ当たりなこともない。
あらためて建築とは、よく考えて作らなければならないものだということを痛感させられますね。