マイクロソフトRemixで東京国際フォーラムへ行ったついでに
あいだみつを美術館に行ってきました。
行こう行こうと思いつつなかなか行けなかったのですがようやく。
ちょうどこの美術館が開館して10周年だそうで、
その記念特別企画展の前期が開催中でした。
前期は11/19(日)まで、後期は11/21(火)~翌年1/14(日)まで。
いやー思った以上に良かった。
やはりこの方の言葉は心に沁みます。
お世辞にもあまり美しいとはいえないけれど、なぜか心に響く独特の字体。
彼はこういう筆跡しか書けないのかと思っていましたが、そうではないんですね。
若い頃からちゃんとした師匠について書を学び、
書家として確固たる基礎をもっている。
若い頃に書いたという写経なども展示してあったのですが、
よく見る字体とは違って綺麗で癖のない楷書でした。
あえてあの字体にすることに彼なりのこだわりがあったんですね。
そして実際心に響いてくる。
あらためて彼は優れた書家だったんだなあということが窺えました。
どの作品も分かりやすい言葉で心の奥底に響いてくる。
だからどの作品が一番いいとか決められない。
また書だけではなく、ろうけつ染めを学び、
それを書に生かした展示もしてあって、芸術家でもあったことが窺えます。
生涯自分に満足することなく、真剣に自分と向き合っていた。
自分だけでなく、人とのつながりの大切さも重んじていた。
そういう意味では彼は優れたデザイナーだと僕は思うのです。
自分と他人を結ぶ線。
それを彼は言葉というもので、「書」というもので
生涯紡ぎだそうとしていました。
彼のように生きたい。
彼のようなデザイナーになりたい。
にんげんだもの。
人生にはいろいろあるさ。
後期も試験が終わったら絶対行こうっと。