桜の頃に川村記念美術館へ訪れたとき、釘付けになった作品。
モホリ・ナギ、カンディンスキーと同じコーナーに展示してたので、
てっきりバウハウスの人かなあ、と思いきや、
Wikipediaによれば、ロシア・アヴァンギャルドの彫刻家だったんですね。
ロシア構成主義の命名者の一人でもあったとか。
...といってもアヴァンギャルドも構成主義もよく知らないのだけど。
基本構成要素は線形的、幾何学的。
しかしそれで形成される形を全体的に眺めると有機的。
...まさに自然美。
美とは、独創的であるかどうか、ではなく、本質的であるかどうか。
...これに尽きるのではないだろうか。
アンリ・カルティエ=ブレッソンが撮ったガボ。
川村美術館で「線的構成No.1」を見るまで、
「ナウム・ガボ」という名前は知らなかったけど、
この板で構成された頭像はどこかで見たことがあったかも。
ネットでそのほかの作品を探してみました。
重力という縛りが秩序を生む。
大切なのはその力に抗うのではなく、流れに乗るか。
抗えば力は相殺され、流れに乗れば、力は倍加する。