[出典:SAFETY JAPAN - 日経BP社]
asahi.com : 建築家黒川紀章さん死去
建築界の巨星逝く。
建築家の黒川紀章氏が12日、心不全のため死去されました。
突然の訃報。
とくに思い入れがあった方、というわけでもないですが、
建築に興味が行きつつある現在、やはりちょっとショックでした。
[中銀カプセルタワービル(撮影:2011年)]
国立新美術館のオープン企画展ではじめてその存在を知りました。
国立新美術館のユニークな外観と共に
氏が手がけた建築の数、世界規模での展開に驚かされました。
その後都知事選への立候補や、どっかのバラエティ番組などで
見かけましたが、かなり変ってるなあ、という印象を受けました。
人間的には「?」な部分も多少あるお方のようですが、
彼が残してきた実績は尊敬に値します。
つい最近大学の講義で「メタボリズム」という言葉を知ったばかりです。
黒川氏はそのメタボリズムの代表的な担い手でした。
新陳代謝というその訳語が示すとおり高度経済成長時代に急速に拡大する
都市の新陳代謝に建物も有機的に成長させることで対応させる。
まさに日本の高度経済成長を助けた立役者ともいえるのです。
その後時代はポストモダンへと変遷してゆきます。
取り壊しが決まったとか決まらないだという銀座の中銀カプセルタワーが
急に見たくなりました。
氏のご冥福を心より祈ります。