TOKYO DESIGNER'S WEEK 2006

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少しアップが遅れました。
今年も行ってきました、TOKYO DESIGNER'S WEEK 2006

アップが遅れたのは少し悩んだからです。

このイベント自体を否定する気はありません。
このイベントを楽しんだ人はたくさんいたのは事実ですし。
ただ、あくまで僕の主観で、僕が感じたままを書きます。

こんな感じ方をした人もいた、ということを残すことは
やはり大切だと思うので。

時間の都合上今年も神宮外苑の100%Design Tokyoのみ。
今年もDesign Tideには行けず。
だからあくまで100%Design Tokyoでの感想です。


...正直うんざりでした。

建物内は去年と変わり映えしない会場内の混雑さ。
下手すれば事故になりかねないレベルだと思いました。
とあるブースではスタッフが沸騰した油を抱えて混雑した通路を通行。
誰の目にも危ないと思うんですけど...

どんないいものでもそれを眺める環境によっては、
いいものがいいものでなくなる。
デザインは環境をおろそかにしてはいけないと思うのです。


建物外は去年同様コンテナブロックと芝生上での学生作品展示。
コンテナを利用した展示は一見奇抜で目を惹きますが、
やはり一斉に大量の来客に対応する、という点ではやはり不向き
なのではないかな、と僕には思えました。
人気ブースでは相変わらずの長蛇の列。
人並み以上に人ごみが嫌いで並ぶのが嫌いな性分だけに
うんざりしてしまうんでしょうけど。

学生展示の多くは説明もなく放置されている、という感じ。
多くがなんのためにデザインされたものなのか、
その意図がよく分からないものばかり。
眺める側も未熟、作り手も学習の途中過程なのだから、と思う一方で
高い学費を払ってこれから僕が作りたい、表現したい、と
思っているものはこういうものなか、と自問したり。


会場全体は去年に比べて若干縮小されているように感じました。
配布していたビニールバッグも去年と同じものだったし、
たぶん去年より予算減らされてんじゃないのかな。
大丈夫か、デザイン業界。
まあ、このイベントだけがデザイン業界の状態を指し示すものでは
ないんでしょうけど...


僕はデザインをこれから学ぶ身。
その立場の人間には場不相応の気がしてならなかった。

ビジネスとして人脈作りの場には最適なイベントなのでしょう。
もちろんそれはデザイン業界において大切な場です。

が、同時にデザインが社会における地位を、役割を社会全体にアピールする
ことも重要だと思う。だからこのイベントもこれからデザインを学ぼう、
という人間に夢と希望を与える場であってほしい。


...なんか去年の感想と同じだな。