瀬戸内国際芸術祭2016の最終日は日曜日。
混雑が予想される東の島々を避けて西の島々の一つ、粟島に行くことに。
まず高松で栗林公園を鑑賞し、その後三豊市の須田港へ。
高松から須田港まではおよそ1時間半。
須田港12:35発のフェリーに乗りたかったので、
1時間前に到着するよう10:00に栗林公園を出発。
小さな須田港には駐車場はなく、
少しな離れたところに臨時駐車場があって、無料シャトルバスで送迎してくれます。
前回の本島訪問で西の島々もなかなか良いじゃないか、ということで
高見島、伊吹島、粟島の中から悩んだ末に粟島に行くことにしたのですが...
須田港のチケット売り場(待合所)が瀬戸芸の作品となってました。
山田紗子「みなとのロープハウス」
地元の方々による温かいお見送り。
味のある小型フェリー。
フェリーですが、車は載せず人が詰め込まれます。
行きは余裕を持って早めに行ったので、中の座席に座れたのですが、
帰りは急きょ早便で帰ることにしたので行列の後ろの方になってしまい、船外のデッキ部へ。
人が多くて持ち手のない真ん中に立たされる。けっこう揺れる。
まあ、それも15分程度なのですが。
さて、島に上陸。
港近くのトイレに入ったら、隣に厚化粧をしたご老人がいて「ギョッ」となる。
といっても女装趣味なわけではなく、地元の方々による歓迎セレモニーのための演出なのだとか。
「こうやって舞台に出るとみんな笑ってくれるんよ」と嬉しそうなその顔に、
芸術祭が地元に元気を与え、地域を活性化しているのを感じる。
アートが社会に良い作用をもたらしているのを感じる。
港の反対側を目指してちょっとした山を越えてると...
島民の方が作ったと思われる迷路を発見。
これがけっこう面白い。
順路からちょっとそれたところにあるからか、誰も人がいなかった。
もったいない。
日比野克彦・瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト「Re-ing-A」
海上に浮かぶ檻に閉じ込められた象。
近くによってみると...
海上に浮かべるブイでできてるのかと思いきや、
粟島沖に沈んだ船から引き揚げたレンガでできてるんですね...
玄関先に銅像のある一般宅。
芸術祭に刺激されたんですね、きっと。
いいですねえ、こーゆーの。
久保田沙耶「漂流郵便局」
知らない誰かからの手紙を受け取る。
知らない誰かに手紙を出す。
ロマンチックさと、気持ち悪さの紙一重の感情。
圧倒的に前者が多い中で、残念ながら自分は後者でした。
ま、好き嫌いの問題です。
正二十面体...かな?
こーゆーのは好き。
島民手作りの公園。
いいですねえ、芸術祭が良い刺激になってるんですよね?
粟島芸術家村。
<八田綾子>
<松田唯>
<青木春菜>
大きな張り子。
裏側はこーなってます。
<入口付近の理科室らしき部屋>...これも誰かの作品なのかな?
碧の部屋。
アルマジロ?
アリゲーター?
ツチノコの骨?
エステル・ストッカー「Project for Awashima」
旧粟島幼稚園でのインスタレーション。
ムニール・ファトゥミ「過ぎ去った子供達の歌」
旧粟島小学校でのインスタレーション。
かつて子どもたちの声でにぎわった場。
誰もが通り過ぎていった場。
もんてクルー食堂
粟島海洋記念館&ル・ポール粟島
うねる石床。
日比野克彦・瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト「そこそこ想像所」
粟島沖の海底から引き揚げた品々を展示。
このブログを書いている時点では、粟島には粟島なりの面白さがあったと思えるのですが、
粟島海洋記念館を見終えた時点では本島と比べての失望感及び落胆が大きく、
そのせいか、海洋記念館奥にある「SOKO LABO」を見逃してしまう。
さらに強風で「一昨日丸」の展示が中止となり、そこでプツン、と糸が切れ、
14:30のフェリーで帰ることに。
賞味1時間ちょっとの滞在。
今思えばもったいないことをしたなあ、と覆水盆に返らずですが、
最後の最後でこのまま消化不良感を残したまま帰る気にならず、
丸亀まで戻って、猪熊弦一郎現代美術館に行くことに。
しかし、さらなる消化不良感を増大させることになってしまうわけですが。
結局のところ消化不良の原因は外部ではなく、自分の内部にあったということなんだな。
狭量な視野は世界を狭くする。