四国唯一の特別名勝・栗林公園の中にある商工奨励館と讃岐民芸館。
【商工奨励館】
明治32年に「香川博物館」として建築され、本館・西館・東館・北館とそれを結ぶ廊下により回廊構造となっています。栗林公園の情報や伝統的工芸品の展示・実演などを行っています。また、本館の二階には世界的家具デザイナーであるジョージ・ナカシマのテーブルや椅子を展示、ベランダから美しい南庭方向を望むことができます。(パンフレットより)
【讃岐民芸館】
香川をはじめ各地の焼き物、木工品、漆器など生活に密着した民具が、収蔵・展示されています。代表的なものに、香川漆器、高松張子、理平焼、一閑張などがあります。(パンフレットより)
自分が訪れたのは瀬戸内国際芸術祭の作品鑑賞が主な目的でしたが、
なかなかどうして、建物を含め見どころ満載のスポットでした。
逆に瀬戸芸の作品が力負けするくらい。
[本館2階からの眺望]
まずは商工奨励館から。
外観はどことなく道後温泉本館に似ている気がしました。
本館2階はジョージ・ナカシマの椅子とテーブルによる素晴らしい空間になっています。
1階側廊
座面が畳になっているこのイスもジョージ・ナカシマデザインだろうか?
中庭
北館は広いホールになってます。
続いて讃岐民芸館。
鬼瓦
鬼瓦にオスとメスがあるって知ってた?
口を閉じている方が雄、開いてる方が雌だそうです。
庭園の中の庭園。
ガイドさんの話によれば、足立美術館の庭を手掛けた方がこの庭を手掛けたのだとか。
庭には瀬戸芸の絵画作品が展示してあったのですが...
作品メインよりはやはり庭メインのほうが絵になる。
圧倒的な庭の表現力。
こんぴらさん参道のお店に置かれていたでっかい座敷看板。
立派な神棚。
美しい木箱。
鉄の花。
韓国画。
瀬戸芸作品の中で気に入ったもの。
栗林公園内の作品は東京藝術大学☓ロンドン芸術大学国際共同プロジェクトによる、
「複雑なトポグラフィー」という作品群になります。
商工奨励館前の橋下和幸「移動式住居『幸庵−参号』」
栗林公園鑑賞用の移動式住居、らしい。
その内部。
商工奨励館回廊部の成清有花、アリサ・ホルム、M・ローラム「ハイブリッド・パラダイス」
讃岐民芸館の大塚利香「忘却の海」
群鴨池の大塚利香、イレーネ・サルトリオ「Oltremare:『海を越えて』」
舟の中を満たしている水は庭園の水かと思いきや、海水なのだとか。
うーん、全体的に庭園のパワーに負けている気がする。
やっぱすごい、栗林公園。